ミニカボチャの坊ちゃんは昨年から栽培をはじめて、今年で2年目です。
カボチャ=受粉作業のイメージがあったのですが、菜園の方から、ほったらかしでもできると教わり、やってみたところ、簡単にゴロゴロとれました。
意外とハチが飛び回っていて、勝手に受粉作業をしてくれているようです。
横に広がるので、夏の畑の雑草対策にもオススメです!
以下、2021年の記録になります。
4月24日 36穴トレーに種まき、床暖房で温度確保。
36穴トレーに1穴1粒まき。4~5株仕立てようと6粒まきました。
種の先端をハサミで少し切ると、芽出しがスムーズな印象です。
あと、カボチャは発芽温度が25~30℃と高めなので、温度確保がポイント。
発芽まで時間がかかると、腐ってしまいます。
まだ、朝晩は床暖房を使っていたため、これを利用して温度確保しました。
あまり蒸らさないようにするため、上のトレーのように、新聞紙をかぶせました。
▼ 部屋の中で野菜苗をつくっています!
しっかり発芽し、双葉が展開しかけた段階で、育苗システムに入れます。
光を当てて、徒長しないように管理しました。
5月4日 植え付け
種まきして約10日。本葉が1枚見え始める程度の大きさになってきました。
畑に植え付けます。
植え付け時に、株間90㎝で5株植え付けました。
畝はジャガイモを収穫後、2m幅になる見込みです。
じゃがいもの畝間に植え付けました。
5月~6月上旬には、両側の畝のジャガイモを収穫して、空く予定になっています。
空いたスペースにカボチャを広げる作戦です。
植え付け後は、そのままだと、ウリハムシの食害がすさまじく、ボロボロにされます。
防虫ネットで必ずトンネルし、株が大きくなるまで、養生します。
5月28日 ジャガイモ収穫しカボチャ畑を拡大。とりあえず摘芯。
隣に植わっていた、じゃがいものマチルダ(2月植え) を一斉収穫します。
その後、1m幅の防草シートを張り、坊ちゃんの防虫ネットをはずしました。
これから夏にかけての雑草対策と、カボチャの実が直接土について、そこから傷みが出ないようにするための対策です。
また、あわせて摘芯をしました。先端を切ります。
本葉4枚程度で、生長点を切って子づるを促すことで、収量が増えるらしいです。
うどん粉病予防に殺菌剤でダコニール、ウリハムシ対策に殺虫剤にトレボン乳剤を散布しました。
6月11日 ジャガイモの収穫を終え、カボチャ畑へ。実がなりはじめる。
右側の畝にも、春じゃがいもで植え付けていた、 シェリー と ながさき黄金 がありましたが、収穫が完了しました。
跡地にも50㎝幅の防草シートをひきました。これで畝幅が2mになりました。
葉には丸いウリハムシの食害跡が残りますが、もう草勢の方が勝っているので、ここまでくると、ほったらかしでいけそう。
小さな実がふくらみはじめていました。
これ以降は、畑から飛び出たツルを折り返す程度で、完全にほったらかしです。
7月3日 収穫開始。一方、畑は徐々に入れない状態に。
畑が乱れてきました。栽培のマニュアルだと、整枝がどうとかあるようですが、結局はこうなるので、引き続きほったらかします。
ただ、株数がちょっと多かったかな?
昨年3株だったところに、今年欲張って5株植えたのも良くなかったかも。
かなり密集してしまっているので、途中で1株抜いて4株にしました。
一部でまだ若いですが、収穫できる玉が出始めてきたので、拾っていきます。
茎の付け根部分がコルク状になったら収穫適期ですが、多少若どりしても、常温保存して2週間たてば、普通においしく食べられます。
逆に収穫したては、甘くないので注意!
今日は4個、畑の際で見える場所になっているものを収穫しました。
これより先は、あまり畑に入るとツルを折ってしまう可能性が高くなるので、畑の際など目にみえる所のものを拾って収穫する程度にします。
8月16日 葉が枯れたので畑を撤去して、一斉収穫。
際の目がつくカボチャだけたまに収穫だけして、今日までほったらかしでした。
8月のお盆頃を目安に、勢いがなくなって、枯れてきます。
今度は白菜など秋冬野菜の畑を確保しなければならないので、さっさと撤去します。
傷んでいるものははじいて、きれいなものは若いものも全て収穫しました。
合計で20個程度ありました。
カボチャは、収穫後1週間以上保存してから食べると甘みがのってくる。
収穫してきたものは、キッチンとつながっているシューズインクローゼットで保存します。蒸れないように、ドアは開けた状態にしています。
シューズインクローゼットならぬ、「カボチャ・イン・クローゼット」。
サツマイモとカボチャは、収穫直後は甘くなく、美味しくありません。
切り口を乾かし、追熟をおこなう必要があります。キュアリングというそうです。
特に難しいことはなく、日当たりのない通気性のよい場所で、常温で1~2週間程度、保存するだけで、徐々熟して甘みのある味わいが楽しめます。
畑を片付ける際に、多少若どりしたものでも、同じ方法で美味しく食べられました。
保存期間の目安は2~3か月。
保管中に、土臭いあやしい香りがしてきたら、腐りかけているものがあるはずなので、確認して速やかに捨てましょう。
11月10日 黄色くなってきたけど中は問題なく、まだ十分食べられます。
在庫も残り数個になってきました。
収穫後、約3ヶ月。11月10日まで常温保存しておいた坊ちゃんカボチャはこんな感じです。全体的に黄色っぽくなってきました。
中を切ってみるとこんな感じです。
腐れは全くなく、肉質も乾燥しておらず、甘く美味しくいただくことができました。
ただ、全体が真っ黄色になってしまうと、柔らかくなっていよいよ傷んでくるので、早めに食べることをオススメします!
カボチャを使い切ったら、これから先のスイーツ系野菜は、10月に収穫したサツマイモの、シルクスイート でつないでいく感じです。
ヴィルモランみかど「坊ちゃん」
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栽培をふりかえって
栽培のきっかけは、カボチャは買うと結構高いので、自給化したいと思いました。
普通のカボチャが1.5kg程度に対し、ミニなので重さは500g前後と小さいです。
小さいと、包丁での解体するのに力も必要ないですし、調理も1~2回程度で、傷む前に使い切れるのがとても良いです。
玉のままであれば、常温保存で、3か月程度はいけると思います。
肉質もホクホクした粉質感があり、熟すと甘みもあってかなり美味しいです。
使い勝手、食感と味わい、栽培しやすいので、この品種があればまずは良いかな。
昨年は同じ広さで3株のところ、5株植えたら、密植気味になってしまいました。
結果、花も少なかったように感じます。
1株あたり10個とれたかどうかの収量でした。15個程度を目指したいところ。
草の勢いがついてくると、メンテナンスは無理なので、ほったらかし栽培をベースに、より多収になる手法を調べて、改良してみたいと思います。
消毒はほぼ必要がなく、伸び放題のつるさえ管理できれば、とても簡単です。
貸し農園の場合、隣の畑に伸びて迷惑をかけないように、緩衝帯を広めにとっておくのもポイントです。
また、ウリハムシ対策として、生育初期の防虫ネットトンネルは必須!
しないと葉がボロボロにされて、株の勢いがつかなくなるので注意が必要です。
栽培データ
種まき:4/24 → 収穫:7/3~
株間90㎝✕畝幅2m 1列5株(多すぎたので途中から4株に変更)
*週1回 多木有機液肥3号を株元に散布 途中から放置。
*消毒
5/28 トレボン乳剤+ダコニール1000
▼ かぼちゃは夏の畑の雑草対策にも使えます!
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