今回は、秋植えじゃがいもの新品種「ながさき黄金」の春植えのテストをしてみたいと思います。
昨年秋に初めて栽培した際、とても美味しかったので、調べてみたところ、春植えもできる品種らしく、今回、試してみることにしました。
3月7日 植え付け
ながさき黄金の種芋は、春用のものを探しましたが、出回っていないようです。
そこで、昨年11月に収穫した、30G程度の子芋を種芋に、春作で植え付けてみます。
ちなみに、ながさき黄金は登録品種になります。
今回、「自家消費を目的とする家庭菜園や趣味としての利用(農林水産省HP)」の範囲で使いますが、登録品種で許可なく自家増殖したものを、青果を含めて他人に配ったり販売すると、種苗法に触れるため注意が必要です。
また、今回のように、前作のあまりや食用を種芋にまわす場合、すでにウイルス感染している可能性があります。その場合、芽が出ても十分に成長せず、結局捨てるハメになるので、定期的な消毒管理や検査のもとで販売されている種芋を使うのが、やはりのぞましいです。
あくまで自己責任で。
高さ20㎝程度の畝をたて、株間30㎝、深さ10㎝程度に種芋を植え付けます。
種芋の間には、配合肥料(6-6-6)を1にぎり(30Gぐらい)、軽く混ぜました。
その後、種芋に土をかぶせ、穴もあけずに黒マルチをかぶせて、作業終了。
ダイソーの100円黒マルチを使っています。
発芽の際、マルチを破ってから一作で捨てるので、コスパがいいです。
左のトンネルは、2月10日に植えたジャガイモ・マチルダの畝です。
3月27日 マルチを破って芽をだしてあげる。
マルチがこんもりと盛り上がってきました。ジャガイモの芽が出てきたようです。
マルチを破って芽を出してあげます。この作業が遅くならないようにするのがポイント。
4月に入ると、日中が暑くなる日がたまにあり、作業が遅れるとムレてしまって、
芽がダメになってしまう可能性があります。
この作業があまり遅くならないように毎年気にしています。
その後、まだ寒いので、不織布をかぶせました。
4月10日 ながさき黄金は、あまり芽かきする必要がない?
芽が出てから約2週間。かぶせていた不織布が、かなり盛り上がってきました。
芽が出そろい、葉っぱが大きくなってきました。
マチルダやシェリーに比べて、ヒョロッとした印象の見た目です。
ジャガイモは、芽が出てきて大きくなったら、芽欠きをして3本程度にする時期なのですが、あまりその必要がなかったです。
その後、かぶせていた不織布ははがしました。
5月4日 花がパラパラ咲く
順調に生育中です。紫色の花が咲きました。ですが、花は少なめ。
今年は他の品種も咲かなかったりで、全体的にあまり花が咲きません。
6月12日 収穫
先週、同じ日に植え付けた シェリー を収穫、1週間遅れで、樹が黄色くなりました。
収穫します。
せっかく大玉がとれた!と思ったのに、何者かに食べられたものが・・・。
調べてみると、コガネムシの幼虫による食害の可能性があるようです。残念!
収穫時、ウズラの卵よりも小さいサイズの芋は、処分します。
チャコニンやソラニンといった毒素を含んでおり、食中毒リスクがあるので注意。
畑では干してられないので、米袋に入れて回収、ベランダでトレーに並べます。
日陰で2日ほど乾かしています。
大きさにバラツキがある印象です。5株で3.5kg程度の収穫でした。
コガネムシの幼虫に食べられた分も加えれば、4kg以上はあったなぁ・・・。
ながさき黄金
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栽培をふりかえって
*登録品種です。許諾なく増やして販売や譲渡すると、種苗法に触れるので要注意。
今回、「自家消費を目的とする家庭菜園や趣味としての利用(農林水産省HP)」の範囲で、秋に収穫したものを種芋として使用しました。
長崎県で育成された「インカのめざめ」から改良された品種です。
「インカのめざめ」譲りで中は黄色く、味が濃くて美味しい品種でオススメ。
ただ、秋じゃがいもがメインのようで、芽が出るのが早く、長期保存には不向きです。
今回、春植えで6月に収穫したものは、8月にはもう芽が動きはじめていましたので、2ヶ月を目安に食べきった方が良さそうな印象でした。
栽培データ
植え付け:3/7 → 収穫:6/12
*株間30㎝
*元肥:豚ぷんを5㎡あたり1㎏、株間に配合肥料6-6-6を30G程度
*2週間に1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
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