2月に入り、先週あたりから夏野菜の苗づくりをはじめましたのですが、今回は発芽させるのに失敗してしまったので、反省として記録に残しておきます。
夏野菜、温度が足らないとこんな感じでバラツキが出てしまう。
ナスやピーマン、トマトといった夏野菜は、この時期、温度がとても重要で、一般的には20~30℃の温度が必要とされています。
ウチでは、この温度を確保するため、毎日つけている床暖房を活用しています。
種まきをした後、写真のようなA4サイズのケースの中に種まきしたトレイを入れ、更に結露した水が床にこぼれないようにするため、衣装ケースに入れています。
この衣装ケースを、床暖房のきいたリビングの端に置いておくのですが、今回ちょっと失敗してしまいました。
▼ 床暖房での発芽させている様子
2月3日にまき、約2週間後、2月17日現在の様子です。
写真はピーマンです。
床暖房はタイマーで、朝3時間、夜4時間だけ効くように設定しており、元々常に暖かい状態ではありません。ですが、これまで毎年問題なく発芽していました。
ところが今回、ケースの置き場所が、床暖房のきいているエリアから外れていたのが原因で、十分な温度確保ができていなかったのです!
結果、例年だと種まき後1週間で発芽が揃うのですが、今回2週間もかかってこの状態です。明らかな温度不足ですね・・・やってしまいました~。
双葉が完全に出たものもある他、こんな感じで芽が出かかっているものもあったので、全滅は免れそうですが、今後生育差や、苗の本数がちょっと不足しそうです。
また発芽していない種は、ほじくってみるとちょっと表面が緑がかっていました。
畑の土を使っているので、水が多すぎて適正な保水状態でなく、窒息してしまったことも原因にありそうです。
やはり、発芽まで2週間もかかってしまうと、他の失敗原因も増えてくる印象です。
ちなみにこれは、上手くいった例です。
先週まいた、スナックエンドウの「つるなしスナック2号」です。
種まきしてから同様に衣装ケースに入れ、床暖房をかけて発芽させました。
種まき5日後の様子です。
2年前に買って冷蔵庫で残っていた古い種を、ダメ元でまいておいたのですが、30粒のうち発芽しなかったのが、わずか2粒。
豌豆は、発芽適温が18~20℃程度とやや低めなので、温度が十分足りていたのだと思います。
また、豆は元々腐りやすかった経験から、水はけの悪い畑の土は使わず、培養土を使って種まきしました。
発芽してから、室内のLEDライト付きの育苗棚 で2週間程育てて大きくなったら、畑に植え付ける感じです。
夏野菜の種まきする際は、温度をしっかりかけ、培養土を使った方が良い。
今回は改めて、ピーマンやナス、トマトなどの夏野菜の種まきでは、しっかりと安定した温度を確保しなければならないということを実感しました。
ピーマンやナス、トマトは発芽適温が25℃前後、20~30℃の範囲と高めです。
室内の温度が一般的に20℃程度らしく、水を含んだ土はもっと温度が下がるので、ただ室内で管理しただけではスムーズな発芽は難しいです。しっかり加温する工夫が必要であることを改めて痛感。
レタスやカブ、キャベツなどは簡単に芽が出るのですが・・・。
今回のように暖かい部屋でも、床暖房の効いていないエリアにちょっと置いてしまったただけで、発芽にこれだけバラツキが出てしまいました。
また、これまで畑の土をトレイに詰めて、種まきしていましたが、豆類と同様に、培養土使って種まきした方がより良いのかも知れません。
ちなみに培養土は、ホームセンターで14L200円程度でよく売っているプランター培養土で、今のところ用は足りそうです。
あと、種まき後にかぶせる土、「覆土」が厚いのも、モタつく原因になります。
私の場合、覆土には、ダイソーで売っている観葉植物の土(ココピート)やバーミキュライトといった軽い土をかぶせるようにしています。
ちゃんとした専用培土を選ぶのであれば、難しい豆類を含めて、安定した発芽が期待できる、タキイ種苗の「たねまき培土」 がオススメです!
3月23日追記。発芽にバラツキがでたピーマン苗のその後。
3月23日現在の様子です。
結果、かなりバラツキましたが、20穴中、発芽しなかったのは5穴でした。
右から2列目の発芽が悪いのは、ほじくって確認などしたからも?
驚いたのが、種まきから1ヶ月過ぎた今頃になって、2穴から芽が出てきたこと。
腐ってなければ、出てくるということですね。
(その後、半月後!更に2つ出てきて、結局発芽しなかったのは1つだけ。やっぱり温度不足でした。)
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これまでいろんな野菜をつくりましたが、種まきから発芽までは、キャベツや白菜などのアブラナ科が一番早い印象で約3日、トウモロコシや豆類、レタスで5日、ナスやピーマン、トマトなど夏野菜は7日あれば十分発芽が揃う印象です。
種の発芽に必要な三要素は、適当な水分、酸素(空気)、そして温度です。
1週間過ぎて、発芽しない、発芽が揃わないのは、何か三要素の不足がほぼ原因です。
春先のまだ寒いこの時期は、水切れしてなければ、まず温度不足を疑います。
種自体は、厳しい発芽検査の上、出荷されるので、ほぼ発芽しないなどということは考えにくいです。(←種苗業経験者談)
今回の原因は、まず温度不足、そして水はけの悪さもありそうです。
種まきから2週間もかかって、うまく発芽しなかったら、思い切ってサッサとやり直すのもひとつの方法かも知れません。もたついていると、苗の仕上がる時期がどんどん遅れてしまいます。
ただ、発芽自体に関しては、期待せずに水さえ切れていなければ、今回のように忘れた頃に出てくるかも?やっぱり温度不足ということでした。
今回の失敗をしっかり生かしたいと思います。
▼ 種まきの際は、覆土はバーミキュライトなど軽い土を使うのもポイント。
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