ナスは夏野菜の定番のひとつです。
味噌汁の具にしたり、麻婆茄子など炒め物にするのが、私の定番の利用方法です。
「あのみのり2号」という品種をつかっています。
以下、2021年の栽培記録です。
2月7日 36穴トレーに種まき、床暖房で温度確保。
36穴トレーに1穴1粒まき。
5月の連休前後にホームセンターなどでよく見かける夏野菜の苗ですが、
できあがるまで種まきから植え付けまで2~3か月程度と結構日数がかかります。
ナスは、発芽に必要な温度は25~30℃と高めで、生育も遅いので、3か月見ます。
冬なのに高温を確保するという、矛盾した環境が必要になります。
ウチでは床暖房をつかって、温度確保しています。
水気に気を付ければ、コタツの中や電気毛布、ペットヒーターなども使えそう。
育苗箱の中の結露した水滴が外にこぼれることがあったため、あまっていた衣装ケースの中に入れています。
2月16日 発芽がそろったので、お茶の間育苗システムへ。
種まきから約10日、発芽がそろったので、お茶の間育苗システムに入れます。
このタイミングが遅いと、徒長する原因になってしまうので注意が必要です。
3月7日 種まきからちょうど1ヶ月の苗の様子
種まきから1ヶ月経ちました。
こんな感じでようやく本葉が2枚以上展開したところです。
カラッカラに乾かないように水やりと、週1回程度、液肥をあげています。
4月3日 畑に仮植え付け
4月に入り、朝晩まだ寒いですが、今年は桜の開花が早くほぼ散ったので、
一緒に育苗していた、ピーマンや万願寺と一緒に畑に植え付けてしまいます。
この畝は、万願寺とピーマン畑にする予定ですが、一緒に仮植えしてしまって、
畑で苗をさらに大きくします。右上の大きな葉がナスです。
そして、内側に不織布、外側は穴あきビニールでトンネル、しっかり防寒します。
苗がまだ小さいので、寒さにやられないかちょっと心配。
4月10日 ひとまず順調に生育中
万願寺では、一部で寒さによる傷み?が見られましたが、
京波ピーマン、あのみのり2号ナスは、特に問題なく順調です。
5月4日 トンネルはずして、大きくなった苗を移動する。
先月に植えた、万願寺、ピーマン、ナス苗はだいぶ大きくなりました。
トンネルをはずして、ナス苗を植え直します。
移植ごてで、根回りを土ごと大きく掘ってすくって、移動させます。
整えたあとの形です。今回は5株植えました。
植え付け後、液肥をあげて、活着をうながします。
5月16日 脇目の取り除く、支柱立ては面倒なのでしない。
大きくなり一番花が咲きました。花より下の脇芽を欠きます。
ナスは丈夫で結構自立するので、昨年から支柱を立てるのをやめました。
6月5日 収穫開始
今日は、初収穫になりました!
6月26日 大量収穫続く
鈴なりになってきました。
整枝は適当で、外に向いている4本程度の太い枝のみ大事に残すようにします。
あとは、内側に向く枝や葉っぱを適当に切って整え、光が入りやすいように意識しています。
週1回の管理ではマニュアル通りとはいかず、結局すぐ乱れるので、気づいて時間があったらやる程度で、結構ほったらかしです。
ただし、追肥がわりになる液肥は必ず週1回やるようにしています。
6月入ってから量産モードに突入。
こんな感じでナスのほか、ピーマンと万願寺が収穫できるようになりました!
ただネックなのが、ナスの冷蔵保存は、アイラップに入れても1週間程度が限界。
大量保存の方法は、いろいろな方法を試した結果、「揚げて冷凍」するのが一番
という結論になりました。手間ですが、調理して冷凍在庫も増やしていきます。
ピーマンや万願寺で、タバコガの幼虫が見受けられたので、これらと一緒に、殺虫剤にアファームを散布しました。
7月25日 暑さで傷みが増えてきたので、強剪定して一ヶ月休み。
海の日を過ぎると、水不足や高温で、ツヤがなくなったり硬くなりやすくなります。
樹を休ませて、秋ナスをしっかり収穫するため、強剪定をしました。
こんな感じで、適当に思い切ってバッサリ半分程度に切りました。
その後、シャベルで株元に刃をいれて根を切り、配合肥料を一握りずつ加えます。
8月29日 沢山花が咲き始めて収穫再開。
花が沢山咲き始めて、少し収穫することができました。
来週あたりから本格的な収穫再開になりそうです。
10月2日 収穫ができなくなってきたので撤去
今年は、9月中旬が雨続きで曇天が多かったうえ、温度も低めだったからか、昨年に比べて、なりが今一つでした。
この時期だと、開花から実になるまで約3週間かかるので、もう収穫は厳しいです。
小ナスだけ収穫し、撤去しました。今年は終わりにします。
あのみのり2号
ホームセンターで、とろっと美味しいというキャッチフレーズで売っていた苗を初めて植えたのがきっかけです。
その後、種を見つけて、今は自分で苗からつくっています。
大きくしても、種の黒ずみが出にくく、美味しいので定番で毎年つくっています。
1個200g超のナスがゴロゴロ収穫できています!
こんな感じで大きくなっても、中は種が黒ずみにくく、きれいなのが良いです。
収穫タイミングが遅れやすい、週イチの家庭菜園に向いています。
皮はちょっとかたいので、むいた方が、火の通りや油との馴染みが良い印象です。
ピーラーでむきやすいのもポイントです。
お味噌汁に入れたり、麻婆茄子や素揚げにすると、トロっとして美味しいです。
皮がやわらかいナスに比べ、1~2日程度ですが、日持ちもいい気がします。
栽培を振り返って
最初脇芽をとった位で、あとは週1の液肥のみで、ほぼほったらかしでした。
整枝(という程でもない)は、4本太い枝を放射線状に残し、あとは、内側に向く枝や葉を適当に取り除いて、風通しや光当たりをよくしておく程度です。
また、昨年は8月は暑くていいものが収穫できなかったので、7月25日に、半分程度までバッサリ強剪定をしました。
8月の収穫は皆無になりましたが、常時、多めに収穫した分を揚げて冷凍したので、約1ヶ月、余裕でしのぐことができました。
ナスの保存期間は1週間程度と日持ちが悪いので、必要量だけ栽培するのが理想的。
栽培本数も、週1回収穫なら家族の人数と同じか+1本の株数あれば十分かも。
マルチを敷かなかったので、6~8月は雑草に悩まされたのが反省点です。
来年はマルチなどの雑草対策を施したいと思います。
栽培データ
種まき:2/7 → 収穫:6/5~
株間60㎝ 1列5株
*週1回 多木有機液肥3号を株元に散布
*消毒
5/25 トレボン乳剤(殺虫剤)+ダコニール1000(殺菌剤)
6/26 アファーム乳剤(殺虫剤)*収穫後
* 農薬は、栽培時点で登録のあるものを使用しています。
あくまで参考として、使用する際は、ご自身で今一度ご確認ください。