今回は、秋ジャガイモで「ながさき黄金」という新品種を栽培してみたいと思います。
長崎県が育成した品種で、インカのめざめの血を引いているのだとか。
味も期待できそうです。
9月12日 種芋を植え付け
高さ20㎝程度の畝をたて、株間30㎝、深さ10㎝程度に種芋を植え付けます。
種芋の間には、配合肥料(6-6-6)を1にぎり(30Gぐらい)、軽く混ぜました。
秋ジャガイモの植え付けで気を付けているのは、
① 種芋は切らないで丸ごと植える。(切り口から腐れやすいため)
② 芽が出たものを植える。(生育をスムーズにするため)
③ マルチはしない。(残暑でムレて腐りやすくなるリスクがあるため)
9月25日 順調に芽が出てきた
腐ることなく順調に芽が出てきました。
10月2日 大きくなってきたので土寄せ
芽数は元々3本前後で多くなかったので、芽欠き作業は特にしません。
春ジャガの他の品種と比べて、いつも徒長しているような印象の草姿です。
台風がきて回されると厄介なので、この後、土寄せをしました。
10月31日 順調に生育中 土寄せ
順調に生育中です。
秋はマルチをしていないので、意識していることは土寄せをおこなうことです。
土寄せ作業は、
① 土の中に空気が入りやすくなり生育がよくなる。
② 土を株元にかぶせることでイモが日焼け(青くなる)するのを防止する。
③ 台風対策で回されるのを少しでも防ぐ。
効果があります。
・・・と言っても、実際は、他の作業が目白押しなので、結構ほったらかし。
気づいたらやる程度になってしまっています。
12月4日 霜も降りてきたので収穫
霜も降りてき始め、草姿が寒さでやられ始めてきました。収穫します!
1株あたりの収穫量はこんな感じ。
だいたい100G程度の玉が4玉前後あって、小玉が数個というパターンです。
総量で500~600Gでしょうか?
同じ作型で、シェリーの秋植え栽培にも挑戦してみました。
シェリーが2株、ながさき黄金が11株で、全体の重量が7kg弱でした。
平均1株あたりの収穫量は500G程度でした。
土寄せが甘かったので、一部日焼けして青くなったイモも出てしまいました。
このようなジャガイモは勿体ないですが処分します。
だいたいウズラの卵よりも小さい芋、皮が緑色の芋は、畑で処分します。
チャコニンやソラニンといった毒素を含んでおり、食中毒リスクがあるからです。
出荷サイズのSサイズ(30G)以上を目安に持ち帰るようにしています。
収穫したら適当に土を払って、米袋に入れて回収。
自宅マンションのベランダ、日陰にトレーに並べて1日程度干しました。
この時期は乾燥しているし風もあるので、早く乾きました。
ながさき黄金
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栽培を振り返って
*登録品種です。勝手に自家増殖した種芋を、青果を含めて他人に配ったり販売すると、種苗法に触れるため注意が必要です。
長崎県で育成された「インカのめざめ」から改良された品種です。
「インカのめざめ」譲りで中は黄色く、味が濃くて美味しい品種でオススメ。
ただ、秋ジャガ向けの品種なので、芽が出るのが早く、長期保存には不向きです。
12月収穫なら3月まで。3ヶ月以内を目安で食べてしまった方がいいです。
今回、新品種のながさき黄金でも、春の方が収穫量が多いという結果になりました。
秋ジャガの栽培自体が、やはり春ジャガほどの収量が出ないというのが結論です。
また、秋ジャガをこれまで8月下旬に植え付けていたのですが、9月上旬の方が芽が出てからの生育が断然スムーズでした。
来年以降は9月入ってから、芽のしっかり確認できるものを植え付けることを基本にしようと思います。
栽培データ
植え付け:9/12 → 収穫:12/4
株間30㎝
*消毒なし。
*植え付け2週間前に、豚ぷんを5㎡あたり1㎏混和。
株間に配合肥料6-6-6を30G程度(一握り)混和。
*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
▼ ながさき黄金の春植えの栽培記録はコチラ。
▼ ジャガイモを自給自足化!常温保存方法などまとめました。