今回は、家庭菜園で主力として使っている液体肥料をご紹介したいと思います。
私はあまり、いわゆる粒々の肥料というものは畑で使っておらず、野菜には週1回、水でうすめた液体肥料を水やりついでに与える方法を基本スタイルとしています。
- プランター栽培は肥効が流れやすい!液肥で定期的に補充した方が管理もラク。
- 有機成分入りで効果も実感!「多木有機液肥」と「ばらの液体肥料」が定番。
- 元肥に豚ぷん、必要に応じて鶏ふんも併用することでより野菜づくりが安定化。
プランター栽培は肥効が流れやすい!液肥で定期的に補充した方が管理もラク。
家庭菜園はもう10年近く続けているのですが、はじめはプランターや土のう袋で始めました。当初、いわゆる粒々の固形肥料をいろいろ試していたのですが、なかなか効果が実感しにくかったのです。
調べてみると、プランターや土のう袋の場合、畑に比べて水やりが多くなるため、肥料効果が水とともに外へ流れやすいようです。しかも、最初はとりあえず元肥に肥料を入れてあとは放置、追肥もせず、結果、栄養失調になって収穫不能・・・というのが失敗パターンだということもわかりました。
ただ、追肥のタイミングっていうのもよくわからないですよね。
いろんな作物をつくる家庭菜園だと、野菜の種類も生育ステージもさまざま。
考えるのも面倒なので、ズボラに週1回、水やりと一緒に液体肥料をあげる習慣にしたところ、何の野菜でも安定して、よく収穫できるようになりました!
この経験が、今の畑栽培でも引き継がれており、安定してよく収穫できています。
有機成分入りで効果も実感!「多木有機液肥」と「ばらの液体肥料」が定番。
液体肥料といっても種類もさまざまで迷います。
当初はハイポネックスに代表される化学肥料の液肥を使っていましたが、いろいろ試していたところ、生育がはっきりと変わったのが、有機成分入りの液肥。
お値段はやや高めなのですが、トマトやピーマンなど果菜であれば成り数が増え、小松菜など葉物であれば、葉肉も厚く仕上がるようになりました。また、化学肥料を使っていた頃に比べ、明らかに苦みがなく仕上がるようになりました。
私が定番で使っているのは、「多木有機液肥(3号)」と「ばらの液体肥料」です。
両方とも有機成分が含まれますが、水でうすめて使うので、匂いが気になりません。
プランターや鉢をつかったベランダ菜園など、住宅密集地での利用にもオススメ!
私は 室内の苗づくりやレタス栽培 でも使っています。
また、固形肥料に比べ、液体なので吸収も早いからか、翌日には草勢がピンとしっかりしたような印象を受けることができます。
年1本で60㎡の畑をカバー!たっぷり使えて効果抜群の「多木有機液肥(3号)」
ネットでの評価が抜群に高い液肥が、多木化学の「多木有機液肥」です。
私も試してその効果を実感し、以来、毎年定番で購入しています。
多木有機液肥は、いくつか種類があるのですが、使っているものは「3号」です。
窒素6ーリン酸8ーカリ4で、リン酸が高めで、果菜など花付きに効果が特に期待できます。
容量は2.5㎏で約2L程度入っています。
100倍~300倍に薄めて使うのですが、水で500L分以上つくれるので、週1回、60㎡の家庭菜園でいろいろかけて使っても、1年は使える感じです。
200倍でも効果が強い印象があるので、私は200~300倍とやや薄めに使っています。
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ホームセンターで気軽に入手可能な「ばらの液体肥料」
先に紹介した多木有機液肥のネックは、代理店やネットでしか販売していないので、すぐの入手がしづらいです。また、室内の育苗棚やベランダなど小さなスペースで使うのには、余りにも大容量。
そこで、気軽に入手できて容量も手頃、有機成分の入った液肥としてあわせてオススメなのが、住友化学園芸の「ばらの液体肥料」です。
窒素4ーリン酸7ーカリ5と、窒素成分がやや低くはなりますが、葉物野菜も十分つくることができます。もちろん、花付きをよくするのが目的のばら向けなので、果菜類にも効果的です。
容量は800mlで、400~800倍に水でうすめて使うので、これもたっぷり使うことができるのと、ホームセンターの園芸売り場で定番に入っていることが多いので、気軽に入手できるのもポイントです。
私は野菜の場合、一番濃い400倍を目安で使っています。
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元肥に豚ぷん、必要に応じて鶏ふんも併用することでより野菜づくりが安定化。
液肥だけでも野菜は十分栽培できるのですが、トウモロコシやカボチャなど、液肥だけでは肥効が今イチな印象の野菜も出てきたので、近年は、豚ぷんと鶏ふんもあわせて使用するようになりました。
豚ぷん: 春先1回、畑全体に混和(1坪あたり1.5㎏を目安)
豚ぷんは、肥料効果と土壌改良効果の両方が期待できるという、使い勝手の良い動物性堆肥です。有機栽培をしている農家さんから教えてもらいました。
肥料効果と土壌改良の両方の効果をもつのがポイント。
値段も、畑全体に使う量で計算すると、牛糞よりも安く使うことができます。
畑の空いている1~2月を目安に、基礎体力をつける気持ちで、畑全体に補充します。ただマイナーなのか、扱っているホームセンターが少なく入手しづらいです。
ウチの畑は60㎡(約19坪)あるので、1年15㎏袋を2袋(30㎏)入れています。
鶏ふん: 即効性のある肥料として追肥がわりに使用
鶏ふんは、化学肥料なみの肥料効果がある、即効性の高い動物性堆肥です。
15㎏200円程度と激安で買える上、カルシウムといった微量要素も含むので便利な一方、肥効は1ヶ月以下と短く、やりすぎると土がアルカリ性に傾いたり、肥料焼けに注意するといったクセもあるので、注意しながら使っています。
私は「肥料」という認識で使っています。
特に、トマトやピーマンなど、実のお尻が腐る「尻腐れ症」は、カルシウム不足が原因(あとは肥料の多すぎ)で発生するので、鶏糞はカルシウム分を含む点から、パラパラ程度に追肥で使うようにしています。
また、トウモロコシや果菜類の追肥に、液肥のみでは物足りず、パンチのある効果を求めたい時に使っています。
私はガンガンは使わないので、1年で15㎏1袋持っていれば十分な感じです。
元肥に豚ぷんを畑に混和し、追肥は週1回の液肥パターンを主軸で、野菜に応じて鶏ふんを使えば、とりあえず他の肥料はなくてもやっていけてます。
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有機成分を含んだ液肥は、優しく早く効く印象があるので、野菜を植え付けた後、必ず与えるようにしています。このひと手間をかけることで、翌週畑に来た時、しっかりと根付き、ひと回り大きくなっている効果が感じられます。
今までいろんな肥料を試しましたが、効果がはっきりと出るので、ズボラにいくなら、極端な話、これだけ週1回あげるだけでも、しっかり収穫ができます。オススメです!
豚ぷんと鶏ふんをあわせて使えば、鬼に金棒ですね。
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