今回は、どんな感じで週1回の家庭菜園に取り組んでいるかをご紹介したいと思います。
自宅はマンションで、車で約10分程度のところに会員制農園を借りています。
農園は5×6mマスの30㎡区画で分かれており、私は2区画、60㎡を借りています。
ブログのタイトルは「共働き」ですが、畑管理はワンオペです (^^;)
- 東日本大震災をきっかけに、現在は野菜のほぼ自給自足を構築。
- 畑へ行くのは基本週末1回。そして作業時間は朝の3時間。
- 畑での作業スケジュールはこんな感じ。
- 一番時間がかかるのは、畑を片付けて新しい畝の準備作業。
- 年末年始の休みを使って、春に向けての畑準備をする。
- 畑での作業はできるだけルーティン化、省力化する。
- ポイントは、1週間収穫が遅れても大丈夫な野菜、保存がきく野菜をつくること。
- 地代のかかる貸し農園では節約は期待できないが、実益をかねた趣味としては◎。
東日本大震災をきっかけに、現在は野菜のほぼ自給自足を構築。
家庭菜園をはじめたきっかけは、2011年3月の東日本大震災でした。
ウチは地震の直接被害はなかったものの、周辺では物資が一時的に不足し、共働きの私達は、帰りにスーパーに寄っても買えるものがありませんでした。
当時、先行きが不安になったのを覚えています。
以来、必要最低限の食料は確保しようと思い、はじめたのが家庭菜園でした。
はじめは、土のう袋やプランターから栽培がはじまり、畑を借りるようになりました。
現在では、もやしやしめじ、冬にナスやピーマンのハウス野菜など、年間で不足分を少し買い足す程度で、野菜に関しては家庭菜園で、8~9割は自給できる状態になりつつあります。
毎日のお弁当の一品には自分でつくった野菜が入り、冬は鍋物で活躍する、白菜やキャベツもベランダで備蓄して、近年は買った記憶がないです。
いろんな野菜を収穫する一方、過剰在庫になることもあるので、手間にならず簡単で長持ちさせられる野菜の保存方法を試したりしてます。
▼ 野菜保存は「アイラップ」と「愛菜果」が超簡単!
畑へ行くのは基本週末1回。そして作業時間は朝の3時間。
まず畑へ行くのは、基本週末の1回です。
平日は通勤して朝から晩まで働いているので、畑へ行くことはできません。
畑の管理は、収穫も含めて週末か祝日が基本になります。
ただ、旅行など出かけるのも好きなので、週末全てを畑で割くことはありません。
天気予報や出かける予定を踏まえ、土曜か日曜どちらかの日を選ぶ感じです。
収穫があまりない時期や天候不良、一泊二日で旅行に出てしまうと、一週とばして二週間後になる時もあり、だいたい月1回程度あります。
畑に行くのは、月換算すると4回程度ということになります。
そして、作業時間は朝の約3時間を基本にしています。
春と秋は朝6時半、夏は朝5時半、冬は9時頃に畑に行きます。
マンションに住んでおり、日中はエレベーターが混んで動きづらいのがネック。
野菜や苗の持ち運びも考えると、空いている週末の朝に動くのが適しています。
また、朝は農作業をする気候としても穏やかです。
春と秋は、植え付けと収穫が重なるので、やや忙しくなります。
夏は暑くなる朝9時までに終わらせます。
一方、冬の朝は水道や野菜が凍っているので、解け始めた9時頃にサッと行って、収穫だけして帰ってくる感じです。
畑での作業スケジュールはこんな感じ。
畑で約3時間の作業の様子はこんな感じです。
① 畑の中を一巡して、生育の様子を確認する。
➁ 畑作業(これがメインで約1~2時間)
収穫作業、苗の植え付け、トンネルなど被覆作業、雑草抜きなど。
③ 各野菜の株元に液肥をうすめた水を散布する。
(畑全体への水やりの量は、6Lジョーロ✕2本で3往復程度)
④ 必要に応じて消毒作業
*③と④で30分程度が目安。
一番時間がかかるのは、畑を片付けて新しい畝の準備作業。
収穫後、片付けて耕して、次の畑にしますが、この作業が一番大変です。
私は畝1本を幅1m✕長さ5mでつくるのを基本としていますが、1回の作業時間内(約1時間)だと、片付けから更新完了まで1本が無理のないところかと思います。
数本あれば、片付けで1週、耕すのに1週という具合に分けたりしています。
片付けが集中しないように、計画的な作付けもポイントになってきます。
年末年始の休みを使って、春に向けての畑準備をする。
冬の畑は作付けしている野菜も少なく、リセットするのにとても良い季節です。
私は年末年始の休みを使って、豚ぷん堆肥を畑全体にまいて耕したり、軽く畝をたてて、だいたいの畑のレイアウトをつくるようにしています。
この時だけ全体の作業が、だいたい4~5時間程度かかるので、一番畑にいる日かも知れません。
毎年、1日で一気に終わらせるか、2日に分ける感じで適当にやっています。
畑での作業はできるだけルーティン化、省力化する。
畑で種まきはしない。自宅で種まき、発芽させたものを植え付ける。
畑で種まきはしません。失敗が多いのでやめました。
自宅で育苗トレイに種をまいて発芽させ、畑に植え付ける手法をとっています。
ウチはマンションでベランダの日当たり悪く、風も強いので、LEDライト付きの育苗棚をつくり、年間を通じて室内で苗をつくっています。
この方法を確立してから、買う苗はサツマ苗ぐらいで、ナスやピーマン、トマトなど果菜類をはじめ、全て種から育てています。
▼ 部屋の中でLED栽培だったら日当たりも季節も関係なし!
肥料は有機系液肥を週1回、各作物に与えるだけでも十分育つ。
あとは週1回、多木有機液肥3号 という液肥を、水でうすめてジョーロで各作物にあげます。
このひと手間かけただけで、かなり野菜が安定して収穫できるようになりました。
今までいろんな肥料を試しましたが、効果がはっきりと出るので、ズボラにいくなら極端な話、これだけ週1回あげておけば、粒状の肥料はいらないです。野菜でも花でも何でも使っています。有機成分多めだからか植物にはじっくりと効いて、葉肉も厚く仕上がる(気がする)一方、液肥なので即効性があり、かなりオススメです。
その他、ホームセンターで気軽に入手できる液肥なら、住化ばらの液体肥料 もオススメです。これも高い効果が期待でき、代替えでよく使います。
▼ 肥料は週1回、有機成分入りの液肥で水やりと一緒に。
無農薬にこだわらず、必要に応じて農薬をつかうのも省力化のポイント。
病害虫対策。ウチの畑では、農薬も割り切って使っています。
無農薬は、防虫ネットで収穫までトンネルで管理し、アブラナ科以外の野菜を選べば、さほど難しくはないかも知れませんが、まず確実に収穫するのなら、必要に応じて使った方が良いと考えます。
キャベツや白菜、小松菜などアブラナ科の野菜は本当に虫がつきやすく、アオムシやコナガは週1回で捕殺などとのんびり構えていたら、野菜が全滅してしまいます。
また、虫に食われた野菜は気持ち悪いだけでなく、傷口から野菜が傷みやすく、結果、長期保存に向かなくなります。
農薬使用のポイントは、使用できる野菜、希釈倍率、使用回数が決められているので、これを守ることが大事です。
幅広い野菜で使える、オルトラン粒剤、トレボン乳剤 、アファーム乳剤(殺虫剤)、ダコニール1000(殺菌剤)の4種が、ウチの畑の常備薬です。
防草シートで雑草対策、品種選びで支柱立てをしないなどの省力化の工夫
また、省力化する工夫もしています。
例えば、雑草を抜く手間を減らすために、マルチや防草シートを多く活用したり、インゲンやエンドウは支柱を立てなくても栽培できる、つるなし種を選ぶといった具合に品種選びから取り組みます。
近年は栽培方法自体も省力化に取り組み、よりズボラになっています。
土寄せしないネギ栽培、支柱をたてないトマト栽培 をおこない、結構ほったらかしで効率よく収穫までいけてます!
▼ 6~8月は防草シートマルチなど雑草対策を一工夫。
ポイントは、1週間収穫が遅れても大丈夫な野菜、保存がきく野菜をつくること。
そして、週イチの家庭菜園で一番のポイントが、栽培する野菜選びです。
例えば、朝と晩で大きさが変わってしまうほど成長するキュウリは不向きだったり、逆に保存がきく、ジャガイモやニンジンは向いていたりと、週1回の家庭菜園でしっかり収穫するためには、無駄にならないような野菜選びも大事になってきます。
▼ おすすめの野菜をまとめました。よろしければご覧ください。
地代のかかる貸し農園では節約は期待できないが、実益をかねた趣味としては◎。
家庭菜園でよくあがるのが、節約になるのかという話です。
ウチの場合、年間3万円の畑の使用料を支払っているので、結論から言うと野菜を買ってきた方が安いと思います。
ただ、非常時の食料庫、食料確保として畑を見据えている点、体も動かせるし、品種も選べて、野菜を日々贅沢に使いまくれるので、実益を兼ねた趣味としては、とてもオススメです!
もし、ご自宅の東から南側方向に日当たりの良い庭やベランダがあるのなら、多収が狙える「畑」として使える大チャンスです!
地代がタダで、栽培しやすい環境にあるので、節約も十分期待できます。
簡単にガッチリ収穫に取り組むなら、「袋栽培」がオススメです。
培養土の袋をそのまま使ってしまうので、鉢やプランター代もかかりません。
14Lの培養土を買ってきて、水抜き用に袋の脇や下に穴を開け、ナスやピーマン、トマトを1袋1株植えて、水やりと週1回液肥をあげるだけ。
水が乾きにくく、根量も広く張るので、結構な量の収穫が期待できます。
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こんな感じで、週1回、約3時間の畑管理で野菜づくりをやっています。
長続きするのに大事なのは、無理なく生育や収穫が楽しめるように、適当にやることです。さすがに1か月放置は無理ですが、月で4回程度、作業時間も計12時間ならタイパも悪くないと思います。
市民農園など畑を借りたいけど、週末だけでできるかな?と思われた方の参考になれば幸いです。工夫すれば無理なくできます!
郊外の市民農園の場合、5✕6mの30㎡が一般的な広さかと思います。
ウチは60㎡で週1回3時間の管理で維持しているので、1~2時間あれば十分管理できるのではないかと思います。
具体的な栽培方法にご興味がありましたら、「私の野菜づくりの基本」カテゴリ の記事群をあわせてご覧ください。ラクしてガッチリ収穫するために編み出した小技や情報を入れていきます。
東日本大震災から10年が過ぎ、情報技術は日々進化はしていますが、巨大台風やコロナ禍といった有事の際、相変わらず物資が不足する局面があります。
買い占めを見る度、人間だけはアップデートされないなあと感じてしまいます。
ぼんやりとした危機感に、インパクトを受けたのが、ソ連崩壊で危機にさらされたキューバで、有機栽培の家庭菜園が普及したというレポートをまとめた、吉田太郎氏の「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」という本でした。
私はあまり本を読まないのですが、これは良書だと思います。
以来、いつか起きるかもしれない食料の不毛な奪い合いを避けるためにも、トレーニングとして家庭菜園に取り組んでいます。
都市部で無理なく取り組むならプランターや土のう袋栽培あたりが限界でしょうが、郊外や地方であれば、自分の畑を確保できる環境はあると思います。
農業従事者の高齢化、異常気象や世界平和の均衡崩壊など、近年は食料をとりまく環境もよくない方向への変化が見受けられます。今のうちに野菜だけでも自分でつくれる形を整えておけば、憂いは少なくできると考えます。
当ブログでは、野菜の栽培記録や年間スケジュール、無理せずズボラにできる栽培方法の検討、災害に備えた家庭の強靭化も考えていきたいと思います。
コンセプトは、家電のように「家庭菜園で自給力を持つ」ことです。
ご興味ございましたら、またお付き合いください。<m(__)m>