週1回の畑管理で作業が間に合わなくなるのが、支柱を立てたトマト栽培。
誘引作業はもちろん、収穫も間に合わず、割れてしまったり腐ってしまったりとこれまでうまく行きませんでしたが、ついに突破口を見つけました!
それは、草丈が伸びない、芯止まり性や矮性と紹介されているトマト品種です。
矮性ミニトマトであれば、サカタのタネ「レジナ」 が有名。鑑賞用としては成りや草丈のバランスが良い品種なのですが、正直皮は硬め、味もうすくて食べるのは今イチ。
せっかくなので美味しい品種をつくりたいと思い、知人から教わったのが、大和農園「ホームルビー」 というミニトマトです。
昨年からテストで栽培していたのですが、結構丈夫でほったらかしでもよくできた上、甘みと酸味のバランスもあり、矮性トマトとしては美味しいので、今年から本格投入します。
以下、2023年の記録です。
- 2月25日 32穴トレーに種まき
- 4月22日 畑に仮植えして、1週間ほど苗を大きくする。
- 4月29日 畑の用意ができたので掘り上げて植え付け
- 5月6日 不織布トンネルをはずす
- 5月20日 順調に生育中
- 6月10日 たくさん花が咲きました
- 6月25日 実がなり始める
- 7月2日 収穫開始
- 7月8日 先週と大違い!急いで収穫しなければならない状態に。
- 8月5日 樹は長持ちするも、成りはペースダウンしてきた?
- 9月2日 さすがにもう無理か・・・撤去します。
- 生食で消費できないトマトは、全てドライトマトにしてしまう。
- 大和農園「ホームルビー」
2月25日 32穴トレーに種まき
32穴トレイに1穴1粒で種まきしました。4粒まきました。
ホームルビーの種は、値段も1粒約100円以上とルビー級 (>_<)
トマトは発芽温度が25~30℃と高めなので、しっかり温度をかけないと発芽しません。
ウチでは、種まき後、A4トレイに入れ、床暖房を利用して温度をかけていきます。
▼ 私の種まきの基本スタイルはこちら
こんな感じで、大きなコンテナボックスに入れ、床暖房のきいているエリアに置いておきます。
▼ 夏野菜はしっかりと温度をかけないと発芽しません!
発芽までは約7日、芽が半分ほど持ち上がったタイミングで育苗棚に移します。
その後は水をきらさず、1週間に一度、液肥を与えながら大きくしていきます。
▼ 部屋の中で苗をつくっています!
4月22日 畑に仮植えして、1週間ほど苗を大きくする。
4月の部屋の中の育苗棚はいつもこんな感じ。
ナスやピーマン、トマトなど果菜苗が大きくなって、いっぱいいっぱいの状態。
4月20日頃になれば、例年気温もあがってくるので、家の中で管理するより、畑に植えた方が生育がすすむようになってきます。
そこで、畑に仮植えしちゃいます。空いている畑の畝に適当に植え付け。
その後、いつものように多木有機液肥3号を水でうすめて、ジョーロで水やり。
そして、不織布でトンネルして養生。1~2週間ほど畑で苗を大きくします。
4月29日 畑の用意ができたので掘り上げて植え付け
先週、仮植えした苗。1株ダメになってしまいましたね。
少し大きくなりました。
畑が準備できたので、先週仮植えしたトマトを再度掘り上げて、植え付けます。
自作の防草シートマルチ を敷きます。
今回、トマトは支柱は立てないで横に広げて栽培するので、株間は60㎝とりました。
株穴には、虫対策にオルトラン粒剤を混和してから、苗を植え付けます。
マルチに苗を植え付ける際は、接触したりマルチ穴からあがる熱風で苗が焼けるのを防ぐため、株元まわりにも穴を覆うように土をかぶせます。
あとは、いつものように多木有機液肥3号を水でうすめて、ジョーロで水やり。
その後、再度不織布でトンネルをしておきます。
だいたい5月連休明けの週末までを目安にかぶせておくようにしています。
5月6日 不織布トンネルをはずす
しっかり根付いたようです。不織布トンネルをはずしました。
5月20日 順調に生育中
順調に生育しています。葉数が増えてきました。
ホームルビーの場合、樹がコンパクトなので、あまり派手に広がったりもしないし、茎も太いので、支柱を立てなくても大丈夫そうです。
6月10日 たくさん花が咲きました
5月下旬から6月上旬、どの野菜も一気に大きくなってきます。
花がたくさん咲きはじめました!
6月25日 実がなり始める
実がなりはじめています。
7月2日 収穫開始
実が赤くなってきました。いよいよ収穫開始です。
樹の全体の姿はこんな感じです。支柱はたてておらず、ほったらかし状態です。
茎が太いので、支柱がなくても自力で立てることができます。
まだ、多くの実は熟しておらず、ちょうどよく赤くなっているものを適当に拾います。
中玉トマト(左)のすずこまも一緒に収穫しました。
まだ、ちょっと色がうすいですね。
7月8日 先週と大違い!急いで収穫しなければならない状態に。
先週は、収穫できるのを待つくらいの余裕だったのですが、今週は違います!
先週青かったものが次々赤から完熟モードになり、収穫しなければならない状態に。
日差しも強いので、直射日光のあたる部分では日焼けしてしまい傷んでいる実も見受けられます。
週1回のトマト収穫では、どうしてもオレンジ色のうすいものから真っ赤に完熟したものまで、実のコンディションが幅広くなります。
ロスが発生するのは覚悟の上で、きれいなもののみ適宜収穫し、写真のような傷んでいるものも取り除き、少しでも樹に負担がかからないようにしました。
8月5日 樹は長持ちするも、成りはペースダウンしてきた?
収穫開始から約1ヶ月たちました。
相変わらず実は成り続けています。同じ時期に栽培をはじめた、調理用トマトのすずこまの方は、成りが止まったので撤去しましたが、ホームルビーはまだ樹がしっかりとしています。
ちょっと樹が混んでいるところを適当にカットしてすっきりさせましたが、まだ実がなり続けています。これはスゴイです!
でも暑すぎるのか、少しずつ実のなるペースが落ちてきました。
3株植わっていますが、傷んでいるものを取り除き、きれいなものを選んでも、沢山収穫でき、鈴なりです!
9月2日 さすがにもう無理か・・・撤去します。
花がパラパラと咲いているので、このまま秋収穫でまた盛り返すか?と期待したのですが、実がなる気配が全くありません・・・。
まだ青々しているのですが、撤去して終わりにしようと思います。
生食で消費できないトマトは、全てドライトマトにしてしまう。
毎週大量にトマトが収穫できるので、当然のことながら過剰在庫になってきます。
そこで最初の1週間はサラダやマリネなど生食で使用して、1週間たった在庫はドライトマトにする体制を整えました。
ワンダーシェフのドライフードメーカー を使っています。
▼ ドライトマトづくりの様子はこちら。
(作成中)
つくるのに一晩かかりますが、こんな感じで大量のトマトもすぐ消費できます。
機械でしっかりと乾燥させるので、手間をかけずにドライトマトを家で量産することができます。
ジップロックに入れて冷凍しておけば、2~3か月は使えるようです。
左はすずこま、右はホームルビーです。
どちらの品種もゼリー部分が少なめで果肉が厚めなので、ドライトマトにも適している印象でした。
大和農園「ホームルビー」
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栽培をふりかえって
高さ1m程度でコンパクトに仕上がるミニトマトです。
メーカーは鉢植えなどベランダ栽培にすすめているようで、学校の食育教材としても面白い品種だと思います。
手間がかからない上、矮性トマトとしては美味しいのもポイントです。
畑でも、ほったらかしでしっかり沢山収穫できたので、畑の定番に組み入れていきたいと思います。唯一、種が高いのがネックかな?
栽培データ
種まき:2/25 → 収穫:7/2~8月
株間60㎝ 3株
*元肥:豚ぷんを10㎡あたり1.3kg
*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
▼ 支柱をたてないトマト栽培にオススメの2品種です!
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