今回は、畑で使うマルチについてです。
畑で野菜栽培をする際、便利なのが、畝の表面を覆う「マルチング」という方法です。
畝をポリフィルムやワラなどの資材で覆って栽培することで保水性、保温性、地面からの跳ね返りによる病気予防のほか、なんといっても雑草抑制が期待できます。
週1回の畑管理であれば、実用性と省力化を兼ねそなえた、オススメの方法です。
ただ私は、写真のようなポリフィルムのマルチングが苦手な上、面倒なので嫌いです。
四方にしっかりと土をかけないと風ではがれるし、撤去の際も破れやすく、土の中に残ってしまったりします。更にたった1回の作付けで捨てるので、勿体ない。
国華園の「穴あき防草マルチ」がとても丈夫で何度も使える。
そこでいろいろ調べていたら、防草シートという厚手のシートに穴のあいたマルチを見つけました。
国華園で販売されている「穴あき防草マルチ」という商品です。
写真は、幅1mで15㎝間隔で5列穴が開いているタイプ。
これが、便利な逸品だったんです!
15㎝間隔ならホウレンソウや小松菜を数株ずつ、コカブなら1株ずつ植えられるほか、1列とばしでエダマメを植えたり、30㎝間隔でレタスを植えるといった使い方もできます。
もう4年使っていて、一部破けたり、最近はパリパリと劣化し始めてきましたが、まだ十分使えています。
前後は土に埋めて、両端はピンでとめるだけで設置がとても簡単です。
すでに穴もあいているので、株間をはかって植え付ける手間もなく、効率性もよし。
1巻50mで5000円程度。5mあたり500円です。
複数年使えるのと、設置と撤去が簡単で作業時間を考えると、コスパもいいです。
ただ1巻50mもあるので、小さな畑では使い切れないのと、穴が多過ぎるとここから雑草が生える原因になるため、今は主に秋冬春の寒い時期に、レタスや法蓮草、カブやエダマメなど小物野菜用に使うことがメインになりました。
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防草シートで必要なサイズのマルチを自作することにした。
「穴あき防草マルチ」の便利さを知って、防草シートに穴をあけてマルチを自作してみることにしました。
加工に使うのは、50㎝幅の防草シートです。
コメリで購入し、長さは50mで3000円程度でした。耐用年数は約4年です。
これを加工して、マルチを作りたいと思います。
用意するもの
・クレヨンやチョーク(印をつけるもの)
・ものさし(穴をあける位置をはかる)
・円切りカッター
・ハサミ
・ダンボール(穴をあける際に後ろにあてがう)
今回は、ネギの落とし込み栽培用に、15㎝間隔2列でつくりたいと思います。
まず、ものさしで穴を開けたい場所にクレヨンでマークをつけていきます。
穴あけには、円切りカッターというものを使います。
くるっと回すと、円形の穴が開けられるカッターで、これがかなり便利です。
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今回、穴の大きさは5㎝にするため、半径2.5㎝で設定します。
後ろにダンボールをあてがって、こんな感じで穴を開けていきます。
穴をあけるコツは、シートをしっかりピンと張った状態で、刃は少しだけ出して数回回転させること。
しっかりと抜けないこともあるので、そのあたりはハサミでちょっと切ります。
こんな感じで完成です。直径5㎝の穴を15㎝間隔2列で開けました。
今回の防草シートのように、真ん中に線が入っていると、印をつけるのも簡単です。
作業時間は、5mのものを2列60穴程度加工するのに、約1時間かかりました。
60個も穴開けるんだから、まあ仕方ないですね。
1列で株間30㎝間隔など穴数が少なければ、こんなに時間はかかりません。
手間はかかりますが、一度作ってしまえば何年も使える上、毎回の雑草処理の作業時間や保水性などの効果を考えれば、圧倒的な省力化になるのでオススメです。
また、同じ株間で数枚つくる場合、1枚目をつくってしまえば、これを型にして穴の印をつけていけるので、更につくる時間を短縮できます。
50㎝幅なら1枚で使ったり2枚あわせたりとフレキシブルに使える。
現在、畑では、防草シートマルチを、当初の15㎝間隔に加え、自作では一列で37㎝、45㎝、60㎝間隔の3タイプを栽培につかっています。
60㎝間隔の一列で作成したマルチには、矮性のトマトを植えています。
ピーマンや万願寺とうがらしは一列45㎝間隔で、2枚あわせで使っています。
2枚あわせなので、穴の位置をずらして、チドリ状に設置することも簡単にできます。
また、真ん中を開けられるので、こんな感じで追肥や中耕も簡単にできます。
株間37㎝のタイプは、キャベツと白菜、ブロッコリーで使っています。このような市販されていない規格をつくれるのも、自作ならではです。
防草シートマルチは労力が軽減出来てコスパ良し!週末家庭菜園にオススメ。
防草シートで畑のマルチ化をすすめたところ、畑管理が断然ラクになりました!
地厚なので設置と撤去がとても簡単な上、雑草対策の効果も高いです。また、保水性や保温性も期待できます。
私は最初導入した防草シートマルチはもう4年使っていますが、複数年繰り返し使えるのもポイントです。丈夫なので、使わない時は畑の片隅に丸めてまとめておくだけで管理もラク。
今回自作したマルチ本体のコストも、5m✕50㎝で3000円。1m幅で計算すると600円。
4年は問題なくつかえると計算すれば、1年あたり5mのマルチが150円で使えます。
コストだけで見れば、100円ショップのポリマルチよりも若干高いですが、省力化できる点を踏まえれば、絶対に防草シートマルチがオススメ。
夏場の植え付けは、暑さ対策に必ず穴まわりにも土をかぶせるのがポイント。
使用時の注意点として、ポリマルチの場合も同じなのですが、夏場など日差しが強い時期に苗を植え付ける場合、写真のように必ず穴のまわりも土をかぶせます。
穴がふさがった状態でないと、穴の縁からあがる熱風が原因?で苗が傷んで枯れてしまいます。また、苗の葉がマルチに直接触れている状態でも、焼けてしまいます。
最初それを知らずに何度か全滅させました。
そして、苗が根付くまで、最初の約1週間は、必ず日除けもしています。
防虫ネットでトンネルして、その上に半分に折った不織布を上にかぶせて日除けとし、翌週に来たら不織布だけ撤去します。
必ず両脇は風が抜けるようにしないと、蒸れてこれまた全滅する原因になるので注意。
このひと手間をかけないと、苗が小さければ小さいほど簡単に全滅します!
夏のマルチ植え付けは、どうしても高温になり失敗する原因がたくさんあるので、ここだけは手を抜かず、しっかり行っています。
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以上、防草シートでのマルチ栽培をご紹介しました。
防草シートのマルチは、最初だけ自作する手間やコストはかかりますが、雑草対策、保水や保温効果も期待できるので、とても便利です。
畑が広ければ、市販されている、国華園の「穴あき防草マルチ」がオススメです。
週1回のズボラな畑管理を目指すなら、必須とも言える方法。お試しください。
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▼ 防草シートマルチなど実践している雑草対策です。
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