今年は、お正月のお雑煮などに向けて、かつお菜という野菜をつくっています。
以前、年末にスーパーで並んでいたこのかつお菜を初めて手に取り、食べたところ、美味しかったので、つくってみました。
福岡でつくられている高菜の仲間の郷土野菜で、とても旨味が強いのが特徴です。
かつおのダシがなくても美味しいとか、「かつお菜」と呼ばれているという説も。
以下、2021年の記録です。
10月10日 36穴トレーに種まき
36穴トレーに1穴3~4粒程度おとして、種まきしました。
種まき後は水をあげて、育苗システムで管理します。
10月16日 畑に仮植え付け
種まきから約1週間。早いのですが、畑に植え付けて、苗を大きくします。
ティースプーンを使って、土ごとすくって植えます。
こんな感じで、15㎝間隔でマルチ穴は開いているのですが、30㎝間隔で、
3~4本の双葉ずつ植えてしまいます。
最終的にはこれらの苗を大きくして、写真のスペースに15㎝間隔で展開し、
植え付けを増やす作戦です。
植え付け後、液肥を加えた水で、活着を促します。
トンネル方法も、夏パターンから春秋パターンに変更。
寒くなってきているので、内側に不織布、外側に防虫ネットでトンネルしました。
両脇は開けずに閉じています。
10月31日 大きくなったので植え直し
双葉を植え付けてから約2週間、こんな感じで大きくなってきました。
これを再び、ティースプーンで掘り上げ、15㎝間隔で植え直します。
できるだけ根に絡んだ土はつけたまま、苗をばらします。
そして、こんな感じで植え直し完了です。
植え付け後、液肥を加えた水で、活着を促します。
この面積拡張作戦は、主にレタスやホウレンソウなど葉物で使えるのですが、
夏場は根付く前に枯れてしまうので無理。根付きやすい春秋がオススメです。
11月13日 予防で消毒する
現在、かつお菜の植わっている畝はこんな感じ。
手前にコカブ、真ん中にかつお菜、奥はホウレンソウです。
かつお菜は葉を食べるので、虫にやられると致命的です。
もう11月なので、外の虫の動きは鈍いのですが、トンネルの中はあたたかいので、
油断しているとやられがち・・・。
予防で殺虫剤のアファームを散布しました。
コカブ、ホウレンソウ、そしてかつお菜(非結球アブラナ)の3つの野菜に、
使えるのでまとめて消毒です!アファームは登録野菜が多いので本当に便利。
12月5日 収穫開始
外はだいぶ寒くなってきました。もう霜が降りているようです。
不織布でトンネルをかけっぱなしのおかげで、特に傷みなどはありません。
かつお菜は、株ごと抜くのではなく、葉を欠いて収穫するようですね。
葉も大きいものは25~30㎝程度になったので、収穫してみました。
厚みがあってちぢみがあり、ゴワっとした感じ。
これなら、火を通して料理しても、小さくならず、しっかり主張してくれそう。
特に難なく、うまく収穫できました!
引き続き、これから冬は葉を欠きながら収穫を続けたいと思います。
中原採種場「博多かつを菜」
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栽培を振り返って
中原採種場は、福岡の種苗会社で、かつお菜のような九州の地元野菜のほか、ザーサイやベビーリーフなど、家庭菜園で面白そうな野菜を多数扱っています。
博多かつお菜は、旨味があってとても美味しい野菜でした。これはオススメ!
9月に種まきして冬から春3月頃まで収穫するのが一般的のようです。
小松菜のように1回収穫ではなく、葉を欠いて長く収穫を楽しめるのも良いです。
スーパーでは40㎝程度の大きいサイズで見かけましたが、大きいと硬いので、今回のように25~30㎝程度で、やや小さめに収穫した方が美味しいみたいです。
10月入ってからの種まきだったので、正直ちょっと遅いかなと思いましたが、不織布トンネルで12月から収穫できる状態になったので、良かったです。
大きな虫害もなかったので、結果ちょうど良い作型になりました。
種まきを前倒にするとしても、9月末~10月あたまでで良さそうかな?
栽培データ
種まき:10/10 → 収穫:12/5~
株間15㎝✕列間15㎝ 2列チドリ 8株
*元肥 醗酵豚ぷんを5㎡あたり2㎏入れて混和
*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
*消毒
11/13 アファーム乳剤
* 農薬は、栽培時点で登録のあるものを使用しています。
あくまで参考として、使用する際は、ご自身で今一度ご確認ください。
収穫後の野菜の保存方法
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