この春はちょっと野菜が不足気味になっているので、久しぶりに早く収穫できるミニ白菜「CRお黄に入り」を栽培したいと思います。
従来の白菜が2kg以上の重さで大きいのに対し、「CRお黄にいり」は、600~1㎏と半分以下と小さく、冷蔵庫でも場所をとらず、まるっと一玉で保管しやすいのがポイントです。
また、春の白菜栽培は、とう立ち(花が咲く)し失敗しやすいので、必ず種袋の裏の「作型表」を確認して、春もまける(晩抽性のある)品種かを確認する必要があります。この品種は、従来の秋冬収穫のほか、春もまける上、栽培日数が50日程度と早く収穫できるのもポイントです。
以下、栽培記録になります。
- 3月24日 36穴トレーに種まき
- 4月1日 発芽してきたので育苗棚へ移動
- 4月7日 畑に植え付け
- 4月14日 不織布ベタ掛けから防虫ネットトンネルに変更
- 4月27日
- 5月6日
- 5月18日 結球はじまり。防虫ネットトンネルをゆるめる。
- 5月25日 結球しはじめると早い!一部収穫できる。
- 6月2日
- タキイ種苗「CRお黄にいり」
3月24日 36穴トレーに種まき
36穴トレーに1~2粒程度ずつ種まき。
3年前に栽培した時の残り種で、冷蔵庫でそのまま保存していたもの。
種まき後は、ダイソーのかるーい土(ココピート)をうすめにかぶせて水やり。
その後、まだ部屋では床暖房をつかっていたので、床暖房で温度をかけました。
こんな感じで、A4トレイを衣装ケースの中に積み上げて、床暖房のきいている部屋の端っこあたりにおいています。
4月1日 発芽してきたので育苗棚へ移動
温度が十分確保されていれば3日程度で芽が出てくるので、発芽しはじめたら、徒長しないよう、すぐに育苗棚に移して管理します。
3年前の種なのに、なんと100%の発芽しました!
▼ 部屋の中で苗をつくっています!
4月7日 畑に植え付け
あらかじめ双葉が展開した時点で、はさみで間引きをし、1穴1株にしています。
種まきから約2週間。こんな感じで本葉も2枚展開しています。
ティースプーンで土ごとすくって、土ごとマルチの穴の中においていきます。
株元には、虫の初期防除に オルトラン粒剤 を混和しました。
1列37㎝間隔で穴をあけた防草シートマルチを2枚あわせで使っています。
植え付け後は、水でうすめた 多木有機液肥3号 をジョーロでかけておきます。
植え付けた後、不織布をベタがけしました。
4月14日 不織布ベタ掛けから防虫ネットトンネルに変更
植え付け後、2週間。本葉が展開して、株が大きくなり始めました。
週1回来る度に、水やりがわりに、多木有機液肥3号 だけあげています。
不織布のベタ掛けをはずして、防虫ネットトンネルに変更しました。
4月27日
防虫ネットのみでトンネルしています。虫害もなく、順調に生育中。
5月6日
大きくなってきましたが、まだ結球はしていません。
5月18日 結球はじまり。防虫ネットトンネルをゆるめる。
外葉が大きくなり、ふんわり真ん中が結球しはじめてきました。
こんな感じで、防虫ネットを外側のみダンポールでおさえて、全体をゆるめます。
手前は、きよはるキャベツ、奥がお黄に入り白菜です。
5月25日 結球しはじめると早い!一部収穫できる。
だいぶ結球がすすみました!1株もう収穫できました。
でも先週防虫ネットをゆるめたせいで、すぐにアオムシにかじられ始めています。
放置すると、最後の最後でボロボロにされそうなので、殺虫剤の アファーム乳剤 で消毒しました。
6月2日
やはりアオムシに少しかじられてしまいましたが、収穫できました。
丈はだいたい30㎝弱、重さ1㎏程度の小ぶりなサイズの白菜です。
試しに中も割ってみました。中の花あがりもなく、上手く仕上がりました。
タキイ種苗「CRお黄にいり」
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栽培を振り返って
以前の栽培を参考に、防虫ネットトンネルやマルチを使って、栽培を省力化しました。
不織布ベタがけ→防虫ネットトンネルは、春の防虫対策に有効であることを改めて実感しました。
消毒は植え付け時に、オルトラン粒剤混和と、アファーム乳剤での消毒散布1回。
はじめの株元のオルトラン混和1回だけで行けそうだったのですが、あともう少しのところで、アオムシにやられてしまいました。防虫ネットトンネルをゆるめた、5/18のタイミングで予防で殺虫剤をかけておけば、よりきれいに収穫できたかも知れません。
中の花のあがりの様子もみられなかった上、高温多湿の梅雨入り前に収穫できたので、3月最終週に種まきし、6月1週で収穫するという作型は良さそうな印象です。
おおむね、今回の栽培を基本パターンで管理すれば上手くいきそうです。
栽培データ
種まき:3/24 → 収穫:6/2
37㎝株間 8穴
*元肥:豚ぷんを10㎡あたり1.3kg
*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
4/7 オルトラン粒剤 混和
5/24 アファーム乳剤 散布
* 農薬は、栽培時点で登録のあるものを使用しています。
あくまで参考として、使用する際は、ご自身で今一度ご確認ください。
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