キャベツは、肉質でわけると、やわらかい肉質のサワー系、かたい肉質の寒玉系、
そして中間の良質系と呼ばれる三つのタイプに分かれるそうです。
ウチの畑では、寒玉系をメインにつくります。2~3ヶ月もの長期間の保存ができ、
野菜炒めや洋風鍋といった、加熱調理に向いていて便利だからです。
特に年内収穫の定番にしているのが、この輝吉(てるよし)という品種。
種苗業時代に知り、つくってみたら肉厚で美味しかったので、定番にしています。
以下、栽培記録になります。
8月1日 36穴トレーに種まき
3年前の種だったので、36穴トレーに1穴2粒程度おとして、種まきしました。
種まき後は水をあげて、育苗システムで管理します。
この時期は暑いので、外での育苗管理はほったらかしでは難しいです。
発芽するまで日陰におき、発芽後は白の不織布などで直射日光を遮ります。
また、水を切らさないようにすることも大事です。手間がかかりますね。
その点、育苗システムをつくってからは、
水もすぐ乾かないし、直射日光とも無縁な室内なので超簡単です!
8月16日 畑に植え付け
種まきから2週間。本葉がみえてきた程度の大きさで、畑に植え付けます。
3年前なのにほぼ生えました。
株間は37㎝、列間は45㎝の2列のチドリでの植え付けです。
植え付け時、株元にオルトラン粒剤混和。
草対策に、ダイソーで買った100円防草シートに植え付けましたが・・・。
直射日光には弱すぎです!1か月たたないうちにボロボロになってしまいました。
仕方ないので、ダメなところははがして、雑草とたたかうことにします。
* 写真は他の野菜の引用
植え付け後は、液肥で水やりし、写真のように、防虫ネットでトンネルした
上に、両側をあけるように、不織布で日除けをしました。
根付く前に枯れて全滅なんてことがよくあるので、夏場は特に日除けは必須です!
また育苗期間も、夏場は根がある程度張った、2週間目の植え付けが目安です。
1週間だとまだ若すぎて、枯れて失敗する可能性あり。
不織布のみ、苗が根付く目安、1週間後にはずします。
9月4日 間引き
1穴に2株植わったままになっていたので、間引きました。
9月12日 予防で消毒する
左がキャベツの列、右がブロッコリーの列です。
はやどり(7/30植え)、輝吉(8/16植え)、彩音(9/4植え)の順で入ってます。
防虫ネットトンネルはしていますが、隙間から虫に入られている上、ここのところ、
雨が多いので、殺虫剤はトレボン、殺菌剤はダコニールで消毒しました。
10月2日 玉がみえはじめ。防虫ネットトンネル撤去し、予防で消毒。
玉が見え始めてきました。ここから収穫までの目安が約1ヶ月です。
防虫ネットトンネルがパンパンになってきたので、撤去しました。
予防で、殺虫剤のアファームで消毒をしておきます。
10月9日
畑の様子はこんな感じです。
キャベツは、手前の黄緑色がはやどり甘藍、奥の青緑色が輝吉です。
10月23日 収穫まであと少し
だいぶ大きくなってきましたが、ここへきて、生育スピードが若干落ちたかな?
来週ではまだやや小さそうなペースです。11月1週あたりが収穫になりそう。
11月13日 収穫になりました
10月31日に、はやどり甘藍を収穫して食べていたので、今日の収穫になりました。
一部葉を虫にかじられましたが、1ヶ月消毒せずに、なんとか逃げ切りました。
今日は2個だけ収穫しました。重さは約1.3~1.5㎏程度。ちょうどいい大きさ。
この品種は、畑においておけるので、随時収穫していこうと思います。
ただ、凍ってしまうと傷みやすくなるので、霜が強くなる前の12月1週くらいには
一気に収穫し、マンションベランダのダンボール貯蔵に切り替える予定です。
日本農林社「輝吉」
葉肉が厚くて、はがしやすく、煮炒めするととても美味しいキャベツです。
一方、生食するには硬めです。
寒玉という長期保存ができるタイプなので、毎年12月に収穫して、新聞紙に包み
レジ袋に入れて軽く口をしめ、ベランダのダンボールに入れて保存します。
これを随時冷蔵庫へ補充しながら、2月中頃まで食べています。
冷蔵庫の野菜室に、ビニール袋に入れるだけで、2~3ヶ月は問題ない印象。
年2回、春まきもできるようなので、次回やってみようと思います。
栽培データ
種まき:8/1 → 収穫:11/13~
株間37㎝✕列間45㎝ 2列チドリ 8株
*元肥 醗酵豚ぷんを5㎡あたり2㎏入れて混和
*週1回 多木有機液肥3号を株元に散布
*消毒
8/16 オルトラン(株元)
9/12 トレボン乳剤+ダコニール1000
10/2 アファーム乳剤
栽培を振り返って
8月中旬の植え付けは、やはりマルチなど雑草対策をした方が良かったです。
6~8月は雑草対策が必須です。手を抜くと後がかなり面倒くさいです。
防虫ネットトンネルを外したり、消毒したタイミングはおおむね良かったかな?
キャベツは、特に虫との闘いがメインのため、植え付け後1ヶ月あたりから、
2週間に一度ペースを基本に予防消毒をルーティン化した方が簡単そうです。
10月中旬以降は、虫の動きがおさまってくる印象でした。
▼ 品種を組み合わせてリレー栽培でキャベツを自給化しています。