週1回3時間!共働きのズボラ週末家庭菜園

60㎡の畑を週1回3時間で管理。ラクしてガッチリ収穫を目指します!

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「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」を読んで、堅牢な食料自給力について考える。

連日、ロシアのウクライナ侵攻の報道がされています。

ウクライナの方々をとても気の毒に思う一方、手を差し伸べられる方法が限られることにとても悔しく思います。多くの子供が亡くなり、不安な日々を過ごしていると思うと、胸が詰まります。

ガソリンや小麦の値上がりで実感する、輸入依存という日本の現状

今回の戦争にともなって、小麦など食料や、ガソリンなど石油燃料の価格高騰の話題が、報道によくあがるようになりました。

世界平和の均衡が崩れるような出来事が起こりうることを目のあたりにした今、改めて不安になるのが、エネルギーも食料も輸入依存度の高い、日本の現状です。

食料自給率は、令和2年はカロリーベースで37%だそうです。

大豆や小麦など、6割以上ものパワーの源を、輸入に頼っているということです。

 

子をもつ親としては、当然、世界平和を願います。

しかし、今回のウクライナ侵攻で、これだけ簡単に均衡がくずれ、世界が翻弄される現実を目の当たりにすると、エネルギーと食料は、できる限り自国でまかなえる体力づくりの必要性を改めて感じます。

 

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ソ連崩壊後、物資の輸入が絶たれたキューバの窮地打開策を学ぶ

私は今、野菜だけでも安定して自給化できるよう、家庭菜園に取り組んでいます。

食料自給や備蓄に関して、考えたきっかけは東日本大震災でしたが、やるべきだという想いを持ったのが、この一冊の本でした。

 

吉田太郎氏の「200万都市が有機栽培で自給できるわけ」という本です。

南米キューバの首都・ハバナを中心に行われている都市農業、しかも有機栽培によって、野菜の自給化がされているというレポートです。

 

キューバは社会主義国家で、革命以降、ソ連や東欧諸国から、エネルギーや生活用品、食料の多くを輸入に依存していました。

ところが、1990年代のソ連崩壊により輸入ルートが断絶、物資が入らなくなり、窮地に陥ったという歴史があります。

 

そこで国の政策としてはじまったのが、食料と栄養不足の解決策でした。

特に、人口の多い首都ハバナや都市部で行われたのが、都市農業の構築です。

空き地にはブロックやベニヤ板で枠をつくった「オルガノポニコ」と呼ばれる畑がつくられ、化学肥料や農薬も輸入できなかったため、結果、身近にあるものを利用した有機栽培農法が、確立されていったそうです。

また、医薬品も不足したとのこと。その対策には各種ハーブを栽培、療法も研究、実用化されているとの話も興味深かったです。

その他、有機栽培に関する研究機関、栽培指導を行う都市農業普及員、コンサルティングをおこなう園芸資材店といったサポートも整備され、つくった青果を誰でも販売できるマーケット構築まで、一連の流れをしっかりと完成させていることが驚きでした。初心者でも取り組める環境が整っています。

 

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この本を読んで感じたことが、食料やエネルギーを輸入に頼っている日本も、世界平和の均衡が崩れた時、少なからず同じような影響を受ける可能性があるという事。

私自身が簡単に取り組めることとして始めたのが、常日頃から一定の備蓄品を持つことと、野菜づくりによる家庭の食料自給力の強化でした。

例えばレタスを水耕栽培でつくるなど、やってることは本当に些細なことかも知れません。でも、やってみればわかりますが、そんな些細なことも最初は簡単にできないものです。

 

ウクライナ侵攻は、危機意識を持つという点でも、決して他人事にしてはいけないと思う今日この頃です。

家庭菜園をやっている方にも関心の高まるオススメの一冊です!

 

200万都市が有機野菜で自給できるわけ 吉田太郎著

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