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ミニから普通までお好みサイズで収穫!「三太郎」大根の移植栽培記録

 

今回は、秋野菜の定番の大根栽培です。

品種は、タキイ種苗の「三太郎」という大根を定番でつくっています。

20㎝程度のミニサイズから30㎝以上の通常サイズまで、お好みのサイズでしっかり収穫できるのが特徴の面白い大根です。

また私は、根菜でご法度とされている、移植栽培を基本としています。

又根になってしまうのが唯一の欠点ですが、畑に直接種をまくより失敗しにくく、確実に収穫できます。

以下、2024年の栽培記録になります。

 

9月16日 32穴トレイに種まき

 

32穴トレイで8穴にカットしたものに、1穴3粒程度ずつ種まき。

もう3年前に買った種なので、多めにまきました。

通常であれば2粒で良いと思います。

種まき後は、ダイソーの観葉植物の土(ココピート)をうすめにかぶせて水やり。

 

 

種まき後は、トレイをA4ケースに入れて、室内にあるLEDライト付き育苗棚でこんな感じで管理します。

途中、発芽してきたら、1穴2本になるように、ハサミで切って間引きしました。

 

▼ 部屋の中で苗をつくっています!

9月23日 双葉の段階で植え付け 

 

種まきから1週間です。大根の双葉はこんな感じで、軸が長めに育ちます。

これをスプーンですくって、移植します。

大根は、根の先端が傷つくからなのか、又根が発生しやすくなるため、移植はしない作物です。畑に直接種まきするのが基本です。

ただ、週1回の畑管理の場合、この1週間で乾燥してスムーズに発芽しなかったり、害虫に葉をかじられたりと、何かがよく起きるので、私は移植栽培を基本にしています。

青果を売るわけではないし、収穫できることを優先して、この方法になりました。

一方、あまり苗が大きくなると、いよいよ又根がひどくなる印象なので、本葉が出る前、発芽1週間を目安に早めに植えています。

 

 

株元には、下の列のように、あらかじめオルトラン粒剤を混和し、上の列のように深めに苗を植え付けます。(登録は播種前混和)

 

 

マルチはせず、株間は20㎝、列間は30㎝の二列で植えました。

1穴1~2株にしておき、大きくなったら、1株に間引く予定です。

 

 

植え付け後は、多木有機液肥3号で水やりをして、活着を促します。

防虫ネットでトンネルし、上に半分におった不織布をかけて日除けにします。このひと手間が大事で、やっておかないと日差しで根付く前にやられて、翌週全滅する可能性があります。

9月29日 無事根付いた様子 上の不織布をはずす

 

先週植え付けましたが、無事根付いた様子です。

トンネル上にかぶせてあった、日除けがわりの不織布だけはずし、防虫ネットのトンネルのみ引き続き続けます。

 

 

本葉が2~3枚展開してきました。

10月6日 間引き作業 2株→1株にする

 

植え付けてから2週間。だいぶ葉が大きくなってきました。

 

 

このサイズになってくれば、簡単に枯れることはないので、2株を1株に間引きます。

左が2株の状態で、右が間引いて1株にしたもの。

間引く際に、残したい苗も抜けてしまいそうなら、ハサミで切り落とすのも手。

 

 

間引き菜がとれました。ですが、味噌汁の実に1回使えるか?程度の少量。

 

 

間引いたあとは、移植ゴテで、こんな感じで株元に土寄せし、安定させます。

そして、このタイミングで虫に生長点をかじられると悲しいので、予防で殺虫剤のトレボン乳剤を散布。

最後に、防虫ネットのトンネルをとじて作業完了です。

10月26日 大根の白い根がみえはじめてきた ヨトウムシに注意

 

植え付けてから約1ヶ月です。今のところ、害虫にやられず順調に生育中。

 

 

株元に細いですが、白い根が見え始めてきました。大根っぽくなってきましたね。

 

今年は、並んで植わっている白菜が、ヨトウムシにやられて大被害が出ています!

遅くまで気温が高いのも原因にあるのかな?

これまで防虫ネットトンネルしていましたが、囲われている分、中で被害が出るとかえって大きくなる印象を受けたので、生育後半は、防虫ネットトンネルを潔くはずして、農薬防除を2週間に1回でしっかりやった方が、ダメージが小さいのかも知れません。

 

また、白菜と大根だと、大根の方がまだ、虫がつきにくい感じがします。

今日は、白菜を消毒したついでに、大根にもアファーム乳剤を散布しました。

11月10日 収穫できるのは来週あたりか

 

葉がかなり大きくなっていて、防虫ネットトンネルもパンパンの状態です。

 

 

様子はこんな感じ。

葉に虫食いはパラパラ出ていますが、来週から収穫できそうなので、農薬かけなくても逃げ切れるかな?

11月17日 まずはミニサイズで収穫開始

 

イイ感じで大根が太くなってきたので、収穫してみたいと思います。

 

 

あー、やっぱり先端は又根になりました。

移植作業しているので、仕方ないです。

 

 

大根の長さは20㎝程度、根の重さ自体は500g程度のミニサイズで収穫できました。

すぐに葉を深めに切り落とし、根と葉とに切り分けます。

タキイ種苗「三太郎」

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栽培を振り返って

20㎝程度のミニサイズから30㎝以上の通常サイズまで幅広く収穫できる、使い勝手のよい大根です。収穫幅が広いので、畑でほったらかしておく、週1回の家庭菜園に最適です。

大根は普段食べないので、いつも白菜と一緒に秋だけつくっていますが、この品種は種袋ウラの作型をみると、春もまけるみたいです。

肉質は、ややかためでしっかりとした印象です。大根サラダがオススメです!

貝印のせん切り器DH3100(太いタイプ) を愛用しているのですが、ボウルにセットして大根をおろせば、ガンガンサラダを量産できます。

やわらかい品種だと水気が多くシャキシャキ感が出にくいですが、三太郎の肉質はちょうどよいかたさでおろしやすく、食感も良いです。

栽培期間中の10月はヨトウムシに注意が必要です。

防虫ネットトンネルをしてもなぜか中にいるので (^^;)、この時期は油断せず、2週間に一度でも農薬で防除をしておいた方がいいです。今年も2回やったので、大被害は免れました。

栽培データ

種まき:9/16 → 収穫:11/17~

20㎝×30㎝ 

*元肥:畑全体に豚ぷんを30㎡あたり15kg

*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布

*消毒

9/23 株元に オルトラン粒剤 を混和(登録は播種前混和)

10/6 トレボン乳剤

10/26 アファーム乳剤

 

* 農薬は、栽培時点で登録のあるものを使用していて、参考にご紹介しています。

使用する際は、ご自身で今一度ご確認し、自己責任でお願いします。

 

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