ここ数年、春植えのじゃがいもに「マチルダ」という品種をつくっています。
キタアカリのようななめらかな舌触りと味の良さ、調理しても煮崩れがしにくく、形に凹凸があまりないのでピーラーでむきやすい。
そして、芽が出てくるのも遅いので、長期保存にも向いています。
ただ、種芋が全く出回っておらず、食用で買ったものの中から、小ぶりなものを種芋にして、作っています。
3月15日 植え付け
高さ20㎝程度の畝をたて、株間30㎝、深さ10㎝程度に種芋を植え付けます。
贅沢ですが、切るのが面倒なので、小ぶりのものを、丸ごと植え付けました。
種芋の間には、配合肥料(6-6-6)を1にぎり(30Gぐらい)、軽く混ぜました。
その後、種芋に土をかぶせ、穴もあけずに黒マルチをかぶせて、作業終了。
ダイソーの100円黒マルチを使っています。1作で捨てるので、コスパがいいです。
4月4日 マルチを破って芽をだしてあげる。
マルチがこんもりと盛り上がってきました。ジャガイモの芽が出てきたようです。
マルチを破って芽を出してあげます。
4月に入ると、日中が暑くなる日がたまにあり、作業が遅れるとムレてしまって、
芽がダメになってしまう可能性があります。
この作業があまり遅くならないように毎年気にしています。
4月19日 芽かきをする
芽が出そろい、葉っぱが大きくなってきました。
芽が1株あたり5~6本程度出てきますが、このまま残しておくと小さな芋だらけになってしまうので、3本程度になるように、芽欠きをしました。
5月16日 とりあえず花つみ
パラパラと花が咲き始めました。とりあえず花つみをします。
花に栄養分をとられてしまうので、収量に影響するという観点から行うらしいの
ですが、あまり関係ないとの話もあり、どちらが正しいかよくわかりません。
・・・気持ちの問題?
6月13日 収穫開始
黄色くなってきたので、収穫開始です。写真の部分は生育が今ひとつでした・・・。
1株あたり、70G前後の芋が6~7個前後といったところ。
だいたい400~500G程度の収量でした。
収穫の際、だいたいウズラの卵よりも小さい芋、皮が緑色の芋は、もったいないですが処分します。チャコニンやソラニンといった毒素を含んでおり、食中毒リスクがあるからです。
実際、私自身、子芋の煮っころがしが好きなのですが、喉が何回かヒリヒリしたことがあり、よくよく調べてみると、食中毒の症状だったっぽいのです。
以来、出荷サイズのSサイズ(30G)以上を目安に持ち帰るようにしています。
梅雨の合間に掘ったので、畑で干してられません。
土をある程度払ってから、マンションのベランダの日陰で1~2日干します。
ちなみに右端の子芋は30グラム前後で微妙なサイズです。処分かな?
6月20日 収穫終わり
生育の遅かったエリアのものも収穫して、終わりです。
合計20株で、11kg程度収穫することができました。1株あたり600g程度でした。
じゃがいも「マチルダ」
種をさがす
種芋は販売されていないようです。食用のものを種芋として利用しました。
定期的な消毒管理での栽培や検査のもとで販売されている種芋用と違い、食用は、ウイルス病などに感染している場合もあり、畑に持ち込むリスクや収量に影響する可能性もあるため、あくまでも自己責任で。
栽培をふりかえって
今回、一部で2月上旬にトンネルで植え付けた畝があったのですが、そちらの方が大玉を収穫することができました。
マチルダは晩生種らしく、生育期間を長くとった方が良かったのかも。
また、肥料は1㎡あたり、窒素7~10g、リン酸10~12g、カリ9~12gが目安のよう。
もう少し肥料を入れても良かったか。
今回の配合肥料6-6-6であれば、1株あたり45g程度は入れても大丈夫かな。
来年、また試してみようと思います。
栽培データ
植え付け:3/15 → 収穫:6/13~
株間30㎝ 2列20株
*元肥:株間に配合肥料6-6-6を30G程度
*1~2週間に1回 を株元に散布
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