
今回は、冬野菜の防寒対策について、簡単な方法を模索中。
主にホウレンソウや小松菜、レタスといった葉物野菜についてなのですが、例年12~3月下旬のお彼岸の間、これまで穴あきビニール+不織布でトンネルをして寒さ対策をおこなっていました。
ところが最近、支柱を立てるのが面倒になってきたのと、しっかりとめないと2~3月の強風で、時折とばされることもあり、もっと簡単で効果的に管理できる方法がないかと考え始めました。
- 春先に試した不織布+防虫ネットベタガケを応用し、不織布を二枚にしてみる。
- 12月29日 調子が良く、年内は寒さの傷みなくきれいに仕上がる
- 1月25日 きれいに収穫できる時期の限界か?寒さによる傷みが出始め。
- 2月7日 急変!寒さでの傷みが急に目立つようになる
- 2月23日 新しい葉が増え始めてくる
- 3月29日 美味タスを収穫して終わり
- 冬越しは、不織布二重+防虫ネットのベタがけでもいけそうな感じ。
春先に試した不織布+防虫ネットベタガケを応用し、不織布を二枚にしてみる。

そこで考えたのが、不織布と防虫ネットを使ってベタガケするという方法です。
昨年の春先からテストしたところ、虫害もアブラムシを注意する程度で、虫食いの被害少なく、きれいに簡単につくることができました。
一般的には、保温目的で不織布を一枚かぶせるだけなのですが、これだと強風が続いた場合、下の野菜がすれて傷がついたり、小さい苗だと消えてしまうことがあります。
そこで、防虫ネットを上にさらにかぶせることで、強風でのバタつきを抑えることができました。


今回は、これを応用し、12月~3月20日頃のお彼岸を目安に、不織布は二枚にし、上に防虫ネットをかぶせ、三枚でベタがけするという方法を試してみたいと思います。
今年は、リーフレタス、ホウレンソウ、小松菜でその効果を確認してみました。
栽培場所は、東京郊外の内陸部で、冬はやや寒めです。
12月29日 調子が良く、年内は寒さの傷みなくきれいに仕上がる

今回調べていく野菜です。ホウレンソウとリーフレタス2品種、小松菜です。

弁天丸ほうれんそう(10月26日種まき)

レッドウェーブレタス(10月5日種まき)

美味タスレタス(10月13日種まき)

神楽坂小松菜(10月19日種まき)
小松菜は、20㎝ほどの収穫サイズになっています。お正月のお雑煮などにもちょうどよく使える感じでした。
全体の様子
この畝で収穫できるのは、小松菜ぐらいです。寒さの傷みはどれも見受けられず、きれいです。
1月25日 きれいに収穫できる時期の限界か?寒さによる傷みが出始め。

1月下旬です。これまでの経験では、12月中旬~1月は全く生育しない印象だったのですが、二重不織布は保温効果が高いようで、どの野菜も育っていました。


弁天丸ほうれんそう
収穫サイズまであともう少し。今のペースだとあと2週間くらいか?
寒さの傷みによるカスレがちょっと出ています。


レッドウェーブレタス
外葉は寒さによる傷みが見受けられますが、中心まわりの葉はきれいです。
今日は、大きめの株を3つほど収穫しました。

美味タスレタス
こちらも育っていますが、収穫まではまだまだ。レッドウェーブと同じく、外葉に少し傷みが出ていますが、中心まわりの葉はきれいです。

神楽坂小松菜
現在収穫してます。葉にカスレのような寒さの傷みが目立ち始めてきました。

全体の様子
12月末に比べて、少し寒さによる傷みが見られますが、まだ比較的きれいな状態で収穫できる印象です。レッドウェーブレタス、神楽坂小松菜、ほか夏扇パワーネギ、グランドームブロッコリーを収穫しました。
2月7日 急変!寒さでの傷みが急に目立つようになる

2月に入ると、いよいよ野菜が動きはじめてきました。
一方、毎年のことですが、この時期は雨がなく、乾燥気味になりやすいです。

弁天丸ほうれんそう
葉先の枯れや葉のカスレが目立ち、全体的にゴワゴワした感じになってきました。
そろそろ収穫開始。

レッドウェーブレタス
現在収穫中。寒さに強い印象を受けます。
ただ、それでも2週間前よりも外葉の傷みがひどくなり、一部で菌核病っぽい、株元に病気に雰囲気があるものも出てきました。きれいなものだけ収穫します。

美味タスレタス
2週間前からあまり大きくなっていない印象。
中心は新しい葉がのぞかせていますが、外葉は寒さによる傷みが出ています。

神楽坂小松菜
大きいものは葉にカスレが多く出ていて、もうきれいに収穫できる状態ではありません。1月いっぱいまでで収穫するのがちょうどよかった感じです。本日撤去。
全体の印象
1月25日には少ししか見受けられなかった、凍害による葉のカスレや焼け、葉先の枯れといった症状が、この2週間で、かなり目立ち始めました。また、レタスは菌核病に注意した方が良さそうです。
2月23日 新しい葉が増え始めてくる

弁天丸ほうれんそう
収穫中。葉先の枯れやカスレがみられますが、茎も太くなり、ボリュームのあるものが収穫できています。傷んだ葉を取り除くなどして、持ち帰っています。

レッドウェーブレタス
中心からきれいな葉が出てきました。傷んだ外葉をとりのぞいて収穫します。
こちらも今日で収穫終わりです。

美味タスレタス
外葉の傷みはひどいですが、中心からきれいな葉が出てきはじめました。
このまま育てて、3月に収穫できれば、端境期の収穫になるので理想的です。
とう立ちが先か?収穫が先か?
全体の印象
2月下旬になると、レタスは新しい葉が増えて、収穫再開できる雰囲気になってきました。ホウレンソウはこのあたりで収穫しないと、かなり大きくなりそうです。
3月29日 美味タスを収穫して終わり


美味タスレタス
3月に入ってから、傷んでいたまわりの葉を欠いておき、きれいな中心の葉だけ大きくするように、引き続き不織布ベタ掛けで管理していました。
半結球の品種だからか、玉になり気味でした。
同じ畝で他の野菜を植え付けはじめたので、小ぶりですが、今日で撤去。
エグミもなく、美味しいレタスが食べられました!
冬越しは、不織布二重+防虫ネットのベタがけでもいけそうな感じ。
結論としては、意外にも、穴あきビニール+不織布でトンネルをしていた時と同じくらいの防寒効果は期待できる印象でした。
興味深かったのが、寒さでの傷みが目立ちはじめたのが、1月末から2月上旬だったところ。
毎年、2月のホウレンソウは急に汚くなるので、その原因を探れた良い機会になりました。凍害は、低温で安定している1月よりも、春の温度変化や乾燥が加わる2月の方が出やすいみたいです。
私の場合、穴あきが15㎝×15㎝で5列の防草シートマルチを使っており、トンネルの場合は、両端2列を支柱立てスペースに使っていた都合上、これまで真ん中3列しか作付けしていませんでした。
しかし、このベタガケ方法にすることで、生育に応じて不織布をたるませる余裕をもたせるなら4列、欲張れば5列でも作付けできるので、トンネルよりも収穫量も増やすことができるようになります!
つくる野菜も、小松菜は1月中に収穫を完了し、2月はホウレンソウとレタスはレッドウェーブを集中的につくっておけば、 真冬の収穫もいけそうな感じ。
また、美味タスレタスも3月に入ってから、まわりの傷んだ葉を欠いてきれいにして、中心の葉を育てることで、小ぶりながら収穫することができました。
今回のテストから、リーフレタスも品種を選べば、冬から春にかけて、ベタガケで収穫できるかも?また新たな発見がありました!
以上、ご参考までにどうぞ。
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