我が家には、苗づくり用に室内につくった、LEDライト付き育苗棚があります。
10月から1月は、苗づくりがほぼなく、空の状態になるので、植物工場的に有効な活用方法を考えてみたいと思います。
▼ 栽培につかったLEDライト付き育苗棚。簡単につくれます!
今回は、これまでつくってみて、鑑賞できる、簡単、美味しいの三拍子が揃った、中原採種場の「菜っぱミックス」というベビーリーフをご紹介します。
ベビーリーフの種と言えば、レタス系が多いのですが、この「菜っぱミックス」は水菜や小松菜、ルッコラなどアブラナ科系でまとめられています。
レタス系に比べて、暑さに強いので一年を通じてつくりやすい上、レタス系が50日程度かかるのに対し、35日前後と早く収穫できるので、定番にオススメです。
10月19日 10.5㎝ポットに種まき
前回は 32穴トレイで栽培 をしましたが、今回は、より管理が簡単で、長期栽培に向くように、よくポリの10.5㎝ポットを使います。
中には、市販の14L200円程度で売られている培養土を詰めています。
種を一穴6~7粒×2か所に種まきし、覆土にココピートをかぶせました。
ココピートは、100円ショップのダイソーの軽い培養土とかでOKです。
種まき後は、乾燥を防ぐため、こんな感じで上に透明のフタをかぶせて、上からLEDライトを照らしていきます。
10月23日 発芽が揃いはじめる
約4日後、発芽がそろいはじめてきました。
今回、ポットは合計12鉢用意していたので、1段6鉢×2段にわけます。
10月27日 ハサミで間引きする
しっかりと双葉展開してきたので、間引きします。
9㎝ポットの中に2穴つけて、各5~7粒程度種をおとしてありますが、1穴あたり3~4本程度になるよう、間引きます。
混みあっていて、手で抜くことはできないため、ハサミで切りました。
10月27日 あとはできるまで定期的に水やりと液肥のみ
いい感じで葉が大きくなってきました。
あとは土が少し乾いた程度のタイミングで、3日程度に1回の水やりと、1週間程度に1回(水やり2回に1回ペース)で 住友化学園芸の「ばらの液体肥料」 、2週間程度に1回、微量要素補給で、ハイポネックス「リキダス」 を与えます。
リキダスは、生理障害予防の御守り的な部分があるので、別になくても育ちます。
家の中なので、害虫対策は必要ないのがいいですね。
11月13日 収穫までもう少し
こんな感じで二段で栽培しています。順調に大きくなってきました。
小松菜や水菜、からしなにルッコラなど、いろんな葉っぱが混ざっているので、見ていても面白いです。
11月20日 ちょうどいい収穫サイズになってきた
種まきしてちょうど1ヶ月です。いい収穫サイズになってきました。
そろそろ合間をみて、収穫していこうかと思います。
11月27日 放置してしまい大きめに 収穫します
収穫しようと思いつつ、連日夕食が鍋になってしまったので、サラダはお休み。
つい放置してしまい、今度はやや大きくなってしまいました。
今日こそ収穫したいと思います。
ポットを取り出して、根元から切らず、葉が出てきている芯の部分(生長点)をのこして、こんな感じで黄色い線のあたりで、ハサミでカットして収穫します。
収穫後の様子はこんな感じ。
レタス系と違って、根元まで葉はあまりないので、葉の収穫も簡単で、土汚れもほぼなく収穫できます。
大きくなると、ポットが徐々に根詰まりしてきます。
通気性をよくするため、ポットを軽くもんで土を崩しました。このようなことができるのもポリポットならでは。
そしてまた棚に戻して、引き続き葉っぱが生えてくるのを待ちます。
今回、6鉢収穫して、リーフの重さは44gありました。
スーパーで売っている袋が50g程度かと思うので、1回たっぷり食べられる量です。
土汚れはありませんが、土栽培なのでO157などの菌対策で、必ず洗います。
ベーコンを軽く炒め、オリーブオイルと塩でシンプルに味付けしました。
やや大きくなってしまいましたが、エグみはなく、各野菜の味が濃く、しっかりと楽しめる葉に仕上がりました。
かえって、ボリュームも出て良かったのかも。
11月から12月にかけては、畑でレタス(炒チャオ)もつくっている ので、菜っぱミックスを少し収穫しながら、レタスとあわせて彩りよく、かさ増しして食べるのも手。
今回栽培した品種はコレ!
栽培を振り返って
水菜や小松菜、からし菜など、色形とりどりで成長が楽しめて、美味しいベビーリーフの種です。アブラナ科でまとめられているので、暑さに強い上、生育も早く、約1か月でたっぷり食べることができます。オススメ!
また、栽培方法の改良について。
以前は、36穴トレイで栽培 しましたが、10.5㎝ポリポットに変更してからは、土の量があるので、水やりの回数が断然少なく、3日に一度あげれば十分管理できます。
また、根詰まりを防ぐために、トレイの時はスプーンを刺したりして、土を崩しましたが、ポリポットであれば揉むだけで崩れるので、作業性も良いです。
栽培方法としてはシンプルになってきたので、これを基本のレタス栽培にも生かしていこうと思います。
栽培データ
種まき:10/19 → 収穫:11/27~
*室内LED栽培 照射時間は12時間
*10.5㎝ポリポットで土栽培
*週1回 住友「ばらの液体肥料」
参考になったらクリックしていただけると嬉しいです (*^^)v