私は畑でいつも「おおもの」という品種を定番につくっています。
今回は、ちょっと気分転換で「ゴールドラッシュ」をつくってみることにしました。テレビでも度々紹介される有名な品種です。
以下、2024年の記録です。
- 4月6日 32穴トレーに種まき
- 4月10日 発芽してきたので育苗棚に移動
- 4月14日 芽が出ると結構はやい。植え付けます。
- 4月21日
- 4月29日 苗が大きくなってきたのでトンネルをはずす
- 5月6日 土寄せをしながら、鶏糞を追肥する(1回目)
- 5月18日 雄花が出かかったので、消毒と鶏糞で追肥(2回目)。
- 6月9日 雄花の花粉たっぷり!雌花も開き、2回目の消毒。
- 6月15日 受粉中 2本とれそうな樹も!
- 6月22日 受粉がある程度終わったので、防獣柵を設置する
- 6月29日 試しどり
- 7月6日 そして悲劇。
- サカタのタネ「ゴールドラッシュ」
4月6日 32穴トレーに種まき
32穴トレイに1穴1粒で種まきしました。
カットして20穴サイズに変更してあります。
その後、まだ部屋では床暖房をつかっていたので、床暖房で温度をかけます。
トウモロコシの発芽温度は25~30℃と高めなので、室内でも加温する工夫をしないと、スムーズに発芽しません。
この時期に、古種でなく、発芽がバラついたら、だいたい温度不足が原因です。
こんな感じで、A4トレイを衣装ケースの中に積み上げて、床暖房のきいている部屋の端っこあたりにおいています。
▼ 夏野菜は室内でも温度が低いと発芽不良に!加温する工夫を。
4月10日 発芽してきたので育苗棚に移動
温度が十分確保されていれば4日程度で芽が出てくるので、発芽しはじめたら、徒長しないよう、すぐに育苗棚に移して管理します。
ちょっと盛り上がってきた程度のタイミングで、育苗棚に移します。
▼ 部屋の中で苗をつくっています!
4月14日 芽が出ると結構はやい。植え付けます。
種まきから約2週間。
まだ苗は小さめですが、1週間待って3週間も室内で管理すると、今度は徒長してしまって厳しいので、早々と畑に植え付けてしまいます。
株間30㎝✕畝間30㎝、2列で植え付けます。
何度も使えて撤去も簡単な 国華園の穴あき防草マルチ を使っています。
植え付け後は、多木有機液肥3号 を混ぜた水を、ジョーロで水やり。
野菜を植え付け後、すぐにおこなっている定番の作業です。これをやっておくだけで、来週しっかり、エンジンがかかって動きはじめるようになります。
植え付け後は、まだ朝晩寒いので、内側は防虫ネット、外側は不織布をかぶせたトンネルをします。
4月21日
無事根付きました。
4月29日 苗が大きくなってきたのでトンネルをはずす
順調です。現在、ゴールドラッシュが植わっている畝はこんな感じ。
左がゴールドラッシュ、真ん中にエダマメ「神風香」、右がインゲン「つるなしモロッコ」です。
苗が大きくなり、もうすぐトンネルにつきそうなのと、気温もあがってきたので、トウモロコシの部分だけ、トンネルを撤去します。
5月6日 土寄せをしながら、鶏糞を追肥する(1回目)
今日は連休最終日。昨日まで旅行していました。明日から仕事です・・・。
1週間で大きくなりました。高さも30㎝越え始めてきました。
一部こんな感じで寝転びはじめてもいるので、土寄せしながら、鶏糞を追肥します。
防草シートで加工してあるマルチだからできるのですが、こんな感じで端をめくって、鶏糞をパラパラと加え、株元にも土を寄せて、倒れないようにしました。
5月18日 雄花が出かかったので、消毒と鶏糞で追肥(2回目)。
ここ2週間でまた一気に大きくなりました。
よく見ると、樹の先には雄花が見え始めています。
アワノメイガ対策に気休めですが、トレボン乳剤で雄花まわりを中心に全体散布。
また、雄花を確認したタイミングで、鶏糞をパラパラと2回目の追肥をしました。
ただ前回が2週間前でスパンとしては短め、1回目の追肥はトンネルをめくったタイミングでも良かったかな?
6月9日 雄花の花粉たっぷり!雌花も開き、2回目の消毒。
雄花がしっかりと咲いて、雌花もついています。樹も勢いがあって順調です!
雄花の様子を見ると、花も大きくて、花粉もしっかり飛んでいるようです。
また、雌花もひげが開き気味で、受粉がしやすい形になっています。
とても育てやすい印象をうける品種ですね。
また、アワノメイガ対策に、トレボン乳剤を今度は雌花まわりを中心に全体散布しました。
6月15日 受粉中 2本とれそうな樹も!
先週から、雄花と雌花が咲き始めて、順調に生育中です。
中にはこんな感じで2本目が出てきたものありました!
6月22日 受粉がある程度終わったので、防獣柵を設置する
しっかり受粉できたようですね。ひげが茶色くなりはじめてきました。
うちの畑では、タヌキやハクビシンが出るので、このまま収穫まで待つとほぼ100%、獣害で食べられて全滅します。
なので、トウモロコシ栽培で必ずおこなう作業が、この防獣柵づくりです。
5mの防虫ネットを使うと、株間30㎝×30㎝で2列のトウモロコシがちょうど10株、囲むことができます。
材料は、普段トンネルでつかっている防虫ネットで5m×1.5~1.8m幅のもの1枚。
支柱は16㎜の太さで長さ1.8Mのものを8本、パッカーはコメリのアグリパッカー19㎜用を10本✕3セット使っています。
支柱をクロスさせるのには、これまで金属製のバンドを使っていましたが、「楽らくアンカーバンド」を使うことで、かなり簡単になりました。
▼ 野菜の支柱立てに便利な「楽らくアンカーバンド」
6月29日 試しどり
一部でひげの色がこげ茶になってきたものが出てきました。
試しに収穫してみます。
先端までしっかりと仕上がりました。でも多くはまだ来週といったところ。
楽しみです。
7月6日 そして悲劇。
そして悲劇がおきました・・・(*_*) ほぼ全滅です。
防獣柵で、脇のガードは完璧だったのに、まさかの上からの攻撃です。
犯人はカラスで確定。ネットで囲っていても、平気で中に入ってくるんですね・・・。
油断していました。
▼ カラスにやられた!反省と今後の対策を検討する。
ネットの陰にかくれていた一本だけ、被害を免れました。
よく仕上がっていただけに、残念です・・・。悔しいっ!!
トウモロコシを栽培する際は、脇や下だけでなく、上も注意しましょう。
カラスはまわりを囲っていても、容赦なく入ってくると言うのが、今回の反省点。
まあトウモロコシは、これまでこのような悔しい思いを散々経験しているので、かなりメンタル面は強くなりました (^^;)
このような事態に備えて、畑ではトウモロコシを毎年2回~3回、作付けしています。
今年もまだ控えているので、気を取り直していきたいと思いま~す!
サカタのタネ「ゴールドラッシュ」
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栽培をふりかえって
テレビでもよく紹介される、スイートコーンの定番人気品種です。
今回初めて栽培しましたが、とてもつくりやすいかったです。
雄花の花粉もたっぷり出て、雌花のひげも開いて受粉しやすい印象の上、樹をしっかりつくれば2本収穫も期待できそうでした。
粒の食感はややかための印象。甘みがしっかりとあり、ボリュームのある実を収穫できます。
ゴールドラッシュは、今回栽培した83~84日タイプの「ゴールドラッシュ」のほか、早い収穫に向く「ネオ」や、大きな穂がとれて、夏まき(抑制栽培)もできる「90」など生育日数にあわせて、豊富なラインナップも揃っています。
今回の反省点は、カラスによる被害。この対策に尽きます。
防獣囲いを設置するタイミングはベストだったので、上にカラス除けでヒモを張ったり、ネットをかぶせるなど、しっかりと対策していきたいと思います。
皆さんも悲劇で終わらないためにも、どうぞ油断せずに対策してください <m(__)m>
栽培データ
種まき:4/6 → 収穫:7/6
株間30㎝ 2列10株
*元肥:畑全体に豚ぷんを30㎡あたり15kg散布
*追肥:5/6、5/18に鶏糞をパラパラ株元に散布
*週1回 多木有機液肥3号 を株元に散布
*消毒 殺虫剤のみ
5/18 トレボン乳剤
6/9 トレボン乳剤
* 農薬は、栽培時点で登録のあるものを使用しています。
あくまで参考として、使用する際は、ご自身で今一度ご確認ください。
▼ 体験からガチまとめ!週1回管理のトウモロコシ栽培ポイント。
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